並んだり振り返ったり

中国・広州からラーメン、グルメレビューや一人暮らし料理のレシピなどの発信。

ラーメンレビュー(豚骨ラーメン) 博多一幸舎(広州正佳広場店)

美味しさ :★★★★★

値段 :★★★☆

清潔感 :★★★★☆

サービス :★★★★★

総合評価 :★★★★☆

 

今回は広州生活の心の支え(笑)、博多一幸舎の正佳広場店をレビューします。

日本在住時、まだ新興勢力だった博多一幸舎のラーメンを博多で初めて食べた時、衝撃を受けて以来の一幸舎ファンですが、去年広州に来てみて、しっかり広州に根差している事に驚きました。

今回は、広州の一幸舎の中でも最も味がぶれないと噂の正佳広場店に突入します。

 

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店に入ろうとすると、店員さんが元気のいい声で「いらっしゃいませ!」と綺麗な発音の日本語で出迎えてくれます。これは私が日本人だからではなく、中国人のお客さんでも同様。日本らしさの演出が徹底しています。また、まだコロナ対策で入店時には体温を測り、名前と電話番号を帳簿に記載、その後店員さんが両手に消毒液を噴射してくれる決まりとなっています。衛生管理がきっちりしているという事に安心感を覚えます。


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注文はこの注文シートを使用して行います。水を持って来た店員さんに日本人向けの日本語版を渡されます(尚、裏面は中国語版になっています)。私はこの店では博多豚骨ラーメン39元・油普通・味の濃さ普通・麺の硬さ普通・青葱ありと決めており、5秒で記入しその場で注文完了!(笑)。尚、39元という値段は日式ラーメンとしては安い部類に入ります。通常、他の日本のブランドで展開しているラーメンは60〜70元程度が多く、約1000円のイメージ。ここは約600円で、日本で普通に博多ラーメンを食べる感覚か、少し安い感覚ですね。


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調味料はラーメンのタレ、胡麻、餃子のタレ、胡椒、ニンニク、紅生姜。ニンニクと紅生姜が嬉しいんです!ニンニクは日本でもお馴染みのスタイルが踏襲されており、生ニンニクを押し潰して押し出しラーメンにトッピングします。ニンニクの香りがストレートに出てくれますね。


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平日12時前のためお客さんの入りは5割程度。でも昼時は必ず行列が出来るほど中国人にも人気があるお店です。土日などは12時過ぎると凄まじい行列となり、近寄り難い状況と化す人気店です!


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尚、5元出せば辛子高菜もトッピング出来ます。


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などと色々見ているうちに5分ほどでラーメンが登場!一幸舎が自ら「泡系」と呼ぶ独特の泡立つスープ。豚骨と豚の頭をじっくり煮込んで完成したクリーミーなスープは一度食べたら忘れられない味です。中国人のお客さんもすっかりやみつきになっているようですね。


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にんにく2かけと胡麻を大量にトッピング!日本時代からの私の儀式です(笑)麺が伸びたりスープが冷める事の無いよう、大急ぎで手際良く「儀式」を行い、さあ食べ始めましょう!


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麺はいわゆる博多ラーメンに多い極細麺とは少し異なり、それよりやや太めの細ストレート麺です。上の写真でお気付きの方がいらっしゃったかもしれませんが、私がこの店で麺の硬さ=普通を注文するのは、この麺のモチモチ感や喉越しはバリ硬では味わえない事に気づいてからの事で、現在では一幸舎で食べる際は麺の硬さ=普通がベストと感じております。勿論他の一般的な博多ラーメン屋さんでは迷わず硬めorバリ硬を選択します(笑)

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この泡系スープ、コクがあってクリーミーで臭みが無い。豚骨ラーメンとしては完璧な出来では無いでしょうか?みなさん、私のここまでのレビューを読んでいると、日本の豚骨ラーメンのレビューに思えて来ませんか?いや、そうなんです。この店って日本の一幸舎クオリティがそのまま味わえるもの凄いお店なんです!ホントに。


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肩ロースを使用していると思われる柔らかいチャーシューも美味い。とろみのある泡系スープに良く合います。


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最後に紅生姜と胡椒で違う味わいを楽しみ完食!ご馳走様でした。

尚、私の歳のせいもあり替え玉はしておりませんが、替え玉も勿論楽しめるお店です。


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今回は注文しませんでしたが、一口餃子などのサイドメニューも非常に美味しく、ラーメンの前にビールを一杯、なんて使い方も良さそうですね。

 

総評: 途中で記載しましたが、日本で食べるクオリティをそのまま体験できる素晴らしいラーメン店だと思います。店員さんも元気良くハキハキ、礼儀正しいです。値段も日式ラーメンにしては安く、その事も中国人のリピーターが多い理由の一つかも知れません。私のような単身駐在員にはただただ有難い存在で、心の拠り所とさせて頂いております。言い換えれば、コロナ禍で日本にいる家族としばらく会えていない辛さを癒してくれる存在(笑)。

この店は中国で日本のラーメンが食べたい方全員におススメします!また、コロナが一段落後、日本から広州訪問される機会があればこのクオリティを確かめに行く価値はあると思いますよ。星4.5★★★★☆で!

 

【総合採点の採点基準】

★★★★★ :強力に推薦。わざわざ訪れてでも食べて見るべき名店。

★★★★  :推薦。近くにいるなら必食です。

★★★   :普通に美味しい。他にも選択肢はあるが一度試す価値はあり。

★★    :今一歩。近くにいても他の選択肢を探すべき。

★     :レビュー掲載を見合わせます(笑)

尚、この採点は私個人の味覚によるもので、あくまで参考として下さい。

このレビューがきっかけとなり、みなさんの好きなラーメン探しの一助となる事が出来れば幸いです。

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ラーメンレビュー(辛肉ラーメン) 家和麺館(上海)

美味しさ :★★★

値段 :★★★

清潔感 :★★★☆

サービス :★★★★

総合評価 :★★★

 

今回は再び上海に舞台を移し、家和面馆Jia1He2Mian4Guan3をレビューします。この店で一番人気と言われる辣肉面La4Rou4Mian4を注文しました。辣肉面は上海のソウルフードとも言われている(らしい)、上海では非常にポピュラーなラーメンと聞き、事前チェックの上訪問しました。

 

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家和面馆は上海地下鉄2号線の娄山关路Lou2Shan1Guan1Lu4から歩いて約5分の場所に位置します。出口を出て天山路Tian1Shan1Lu4沿いを東に真っ直ぐ歩き、遵义路Zun1Yi4Lu4を超えて左側の路地の中に位置します。表から見えないので少しわかりにくい場所ですね。真っ白な看板が点灯しています。


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 店内に入り左側にレジがありました。ここのメニューは黒板に手書きスタイルですね。日本にいた時からそうでしたが、なんだか温かみを感じる好きなスタイルです。メニューの一番左上が鉄板のおすすめメニューという事で、予定通り辣肉面La4Rou4Mian4を注文します。

 なお、写真中央下のレジディスプレイの背面の丸いシールをよく見ると「大众点评 上海面馆 TOP10 口味榜」と記載があります。大众点评Da4Zhon4Dian3Ping2とは中国の大手グルメサイトで、丁度日本の食べログに当たるものです。面馆Mian2Guan3はラーメン店、口味榜Kou3Wei4Bang3は美味しさランキングという意味で、他に服务榜Fu2Wu4Bang3=サービスランキング、环境榜Huan2Jing4Bang3=内装・雰囲気ランキングなどがあります。日本で言えば「食べログの美味しさランキングで上海ラーメン店のトップ10に入るお店」という事になり、期待が膨らみます!


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夜7時前の夕飯時とはいえ、店内テーブルはほぼ埋まっており私が座ったテーブル以外は満席で、人気店であることを伺わせます。また、店内は清潔感があり居心地は良いです。


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この写真、拡大しすぎてよく分からなくなってしまいましたが大きな液晶テレビが壁に掛かっています。テレビを見ながら夕食とは、なんだか日本の中華料理店を思い出しました。


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調味料をチェックします。奥から、ラー油、胡椒、酢。れんげと箸をはさんで何かの調味料ですね。


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辣酱油风味调味料La4Jiang4You2Feng1Wei4Tiao2Wei4Liao4=辛い醤油風味調味料と書いてあります。今回は試せませんでしたが、どんな味がするのでしょうか?


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ラー油のアップ。油は僅かでほぼ唐辛子と胡麻ですね!。効きそうです(笑)。


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5分ほどでラーメン到着です!

日本の醤油ラーメンに近い澄んだスープにラー油たっぷりの角切り肉がたっぷり乗っています。ラー油がスープの上を覆っており、かなり辛いと予想します。


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麺は中太のストレート麺。見た目は日本の麺にかなり近いんですが、私の予想通り中国で人気のある柔らか麺でした。。。

スープを飲みます。か、辛い!辣肉面と言うだけあって予想通り結構辛いスープですね。辛いのを承知で注文しているのですが、何か元も子もないというか、少しスープの旨みとかを味わいたかったです。


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チンゲン菜でしょうか?青菜が一切れ入っていました。栄養のバランスも考えられていますね。


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さあ、メイン具材の角切り肉を頂きます。豚肉を辛く炒めたもののようですね。この肉がドーンと大量に乗せられており、これが人気の秘密と思われます。肉自体にも甘辛の味が染み込んでおり美味しいです。


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さて、辛さとも格闘しながら終盤に入りましたので味変を試みます。ラー油好きの私ですが、この辛さに更にラー油を入れるのは・・・胡椒もなぁ。という事で今回は酢を選抜しました。これまでのレビューをご覧の方はお分かりと思いますが、中国のラーメン店にはほぼ確実に酢が置いてあります。日本でもつけ麺のつけダレなどには普通に酢は使われていますし、ラーメンにも酢を入れる方はいらっしゃいますが、「酢はちょっと」という方も多いと思います(かくいう私も日本ではラーメンに酢は入れない方でした)。一方、ここ中国では酢を入れるのは日本よりよりかなり一般的で、多くの方が使われています。私も中国に来てからは、少しさっぱりさせたい時などはちょくちょく酢を使い始めました。中国のラーメンには確かに結構合うんですよね。


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という事で酢を入れます。狙い通り辛さ一辺倒だったスープに酢の酸味によるさっぱりした後味が加わりました。酢の酸味の刺激のせいか、辛味もまろやかに感じられ、そのまま完食しました。このスープに酢を追加したのは正解だった様です(もしラー油を入れていたら、ちょっと大変だったかもです笑)。ご馳走さまでした!

 

 大众点评 口味榜 TOP10という事で期待は高かったのですが、全体としては一般的な印象にとどまりました。

 スープの透明感からすると、この辛さ抜きでスープを味わえていたなら、少し印象も変わっていたかと思われます。また、メイン具材の肉の角切り辛味炒めもそのものは美味しいと思うのですが、このラーメンの上に乗って何らかの相乗効果が出た感は無く、素材を活かしきれていないと感じました。麺に関しては中国で人気のある柔らかタイプで、元々織り込み済みで訪問した訳ではあるのですが、私の好みで言えば以前レポートした掩面Yan1Mian4の様なコシのある麺の方がこのスープに負けない美味さが出る様に感じました。

 一方で、サービスは特筆すべきものがあります。店員さんたちの笑顔率が高かったのと、私が途中で何で味変しようか考慮中の時、女性の店員さんが「加面吗?(麺を足しましょうか?)」と声をかけてくれたのです。昔学生の頃、大学の近くのカレー屋で「カレー足しましょうか?」と声をかけてくれるカレー屋さんがあったのですが、何だかそれを彷彿とさせる温かさを感じました。店を出るときにもきっちり「慢走Man4Zou3(気をつけてお帰り下さいという意味ですが、この場合はありがとうございました)」と声をかけて頂き、気持ちよく店を後にしました。

 今回は星3つ★★★とします。

 

【総合採点の採点基準】

★★★★★ :強力に推薦。わざわざ訪れてでも食べて見るべき名店。

★★★★  :推薦。近くにいるなら必食です。

★★★   :普通に美味しい。他にも選択肢はあるが一度試す価値はあり。

★★    :今一歩。近くにいても他の選択肢を探すべき。

★     :レビュー掲載を見合わせます(笑)

尚、この採点は私個人の味覚によるもので、あくまで参考として下さい。

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ラーメンレビュー(ワンタン麺) 日興面家(広州)

 

 美味しさ :★★★★

値段 :★★★★☆

清潔感 :★★★★

サービス :★★★★

総合評価 :★★★★

 

今回は広州地下鉄2号線の江南西駅から徒歩5分に位置する日兴面家Ri4XingMian4Jia1をレビューします。

 

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駅から宝业路Bao3Ye4Lu4を西に数分歩き、路地を右に行くと、ありました!日兴面家Ri4Xing1Mian4Jia1の看板です。ここで写真の看板の文字をよくご覧下さい。看板にはわかりやすい字で「日興面家」とかいてありますよね。一方で私は簡体字で「日兴面家」と記載しました。実は、先ほどから私が記載していた店名の中にあるスカスカの文字、「兴」というのは日本の漢字で言えば「興」の事なんです。この店は広東式に繁体字で記載してくれているので日本と同じ「興」ですが、中国人が学校で習う漢字は「兴」なんです!以前、ラーメンレビュー 豊健飲食品店で触れさせて頂いた「豊」→「丰」と同じくらい可哀想だと、私はいつも思いながら読んでいます(笑)。更に、もう一つだけ!この章の一番上の行に「宝业路」ってありますよね?この业がまた凄いんです!なんと日本の漢字で言えば「業」なのです!「丰」と「兴」がガイコツだとすると、「业」は頭だけ?そんな感じですよね!簡体字簡体字で、漢字のみで全てを表現する中国語において、如何に効率的に表現するかを追求した文字だと思いますので余計なお世話とは思いつつ、、もう少し何とかして欲しかったなぁと思う感じのベスト3をお伝えしました(笑)。



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店に入りメニューを拝見。怀旧(鲜肉)云吞面Huai2Jiu4(Xian1Rou4)Yun2Tun1Mian4=懐かしの肉ワンタン麺も惹かれましたが、やはりここはフラッグシップメニューの蟹籽鲜虾云吞面Xie4Zi3Xian1Xia1Yun2Tun1Mian4=蟹子入り蝦ワンタン麺(小)20元を注文します。フラッグシップメニューと言っても約300円で食べられるのは本当に嬉しいです!レジのおばちゃんが「小って50gしかないけどいいの?」と聞いて来ます。「大丈夫ですよ」といいつつ席に着きます。飲食店において、こういう気遣いって大事だなぁ、と思います。


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店内の様子です。ご覧の通り広州の店としては清潔感のある店内。今日は出足が遅れてしまい午後1時過ぎです。とはいえほぼ満席とは人気店の証ですね。


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調味料チェックです。奥左側から醤油、胡椒、酢、手前が辛味ペーストです。


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辛味ペーストはこんな感じ。内容物も多くて期待出来そうです。


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店内で面を手打ちする様子です。こういう風に実際に作っているところを見せてもらえるとテンションが上がってきます!


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5分ほどでラーメンが到着。ワンタンが麺の上に乗っているパターンです。丼は大きくないのですが、小を頼んだにもかかわらずワンタンの赤さと迫力に圧倒されそうな勢いを感じます。スープも淡麗系ながらやや濃色系のコクを主張しており、ただ者ではない雰囲気を醸し出します。


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麺は軽い縮れのあるストレート麺。自家製麺に偽りなく、コシのある美味しい麺でした。ただ、意外と普通だったかな?という印象です。


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スープを一口、期待よりも少しだけ甘めの印象なので早速胡椒を入れ味を調整します。華南のワンタン麺はこういう所にある意味自由度があって好きです。


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さあ、存在感十分の海老ワンタンに突入します(ピンボケ申し訳有りません)。大ぶりの海老ワンタンが5個も入っており、これは小サイズとしては多い部類になります。味はどうでしょうか?


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うん、あれっ?何だか初めて味わう食感です。蟹籽のプチプチ感は過去最高レベル、その上でエビの食感が何だか新しいです。ちょっと表現が難しいですが、火が通っているのに生の食感?そう表現したくなる位美味しい海老ワンタンでした。


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さて、海老ワンタンを堪能したところで終盤に差し掛かり、この辺で味変を試みます。冒頭で期待の高かった辛味ペーストですが、とりあえず用心してこれ位を投入します。


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混ぜるとこんな感じ。小出しにしておいて良かった気配です。辛さ追加も手伝い、この後無事に完食、ごちそうさまでした!

 

総評 :1982年創業、創業38年の歴史ある店舗です。写真の通り、広州のワンタン麺屋としては出色の清潔感を持つところは特筆に値する点です。一方で大根漬物が無いとか、何となく勘違い感があるところも否定できないかと(個人の見解です笑)。麺は広州竹昇麺の王道を行く極細ストレート麺で、十分な魅力があるものの差別化にはもう一声といった印象。スープは甘めではありますが旨みがあり美味しいスープです。この店で最も感銘を受けたのは海老ワンタンです。何故だか新鮮さを感じる食感は他の店には無い魅力を感じさせる出来栄えです。麺・スープ共に一定の水準である上に海老ワンタンの魅力を加味し、総合評価も星4つ★★★★とします。

 

【総合採点の採点基準】

★★★★★ :強力に推薦。わざわざ訪れてでも食べて見るべき名店。

★★★★  :推薦。近くにいるなら必食です。

★★★   :普通に美味しい。他にも選択肢はあるが一度試す価値はあり。

★★    :今一歩。近くにいても他の選択肢を探すべき。

★     :レビュー掲載を見合わせます(笑)

尚、この採点は私個人の味覚によるもので、あくまで参考として下さい。

このレビューがきっかけとなり、みなさんの好きなラーメン探しの一助となる事が出来れば幸いです。

 

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おにぎりレシピ ツナマヨ

今回はコロナ禍をきっかけに私がほぼ毎朝作って会社に持参する様になったおにぎりがテーマです。

おにぎりに関しては以前、下記の「おにぎりとコンビニ」の記事でも触れさせて頂きました。

ibird.hatenablog.jp

 

昨年広州に来てから、平日の昼食はもっぱら外食でした。仕事がら国内外から来客もあったりもしたので、その対応なども含めて毎日外食が当たり前でした。

ところが1月末の旧正月前後から新型コロナウイルスが猛威をふるい始め生活が一変しました。というのも、レストランにおける店内での食事営業が停止となり、外食が出来なくなったのです。

さて、どうしたもんか?

外卖Wai4Mai4という持ち帰りやデリバリー形態の営業は継続していたのでそれを利用することは出来ました。但し、やっぱり冷めてしまうし何より中国の持ち帰りの容器が、なんだか味も素っ気も無く好きじゃ無いんですよ。料理が美味しそうに見えない。

それで、元々自分が大のおにぎり好き、特に時間が経って冷や飯になったおにぎりが大好きだったことを思い出しました。日本では結構コンビニおにぎりを食べていたなぁ、でも中国のコンビニおにぎりは冷えると硬くなるしなぁ。久しぶりに日本のおにぎりが食べたいなぁ、となって、それならコンビニおにぎりを自作すれば良いじゃん!という事で、目指せコンビニおにぎりで、おにぎり持参を開始する事に決定しました。

それ以来コンビニおにぎりの美味しさを目指し、お米と具にはこだわりつつ、平日はほぼ毎朝おにぎりを作るのが日課かつ楽しみになりました。そんな流れで作ったおにぎりの具をいくつか紹介して行きたいと思います。レシピというにはかなり簡単過ぎるので恐縮ですが、おにぎりレシピ、と呼ばせて頂きます。

初回はおにぎりの具の大定番・ツナマヨです!

コンビニおにぎりといえばツナマヨを外す事は出来ませんよね?マヨネーズの味わいが意外なほどご飯に合い、私も大好きです。

 

メニュー名 :ツナマヨ

調理時間 :10分

材料 :

ツナ缶 1缶(70g)

マヨネーズ 大さじ4(お好みで調整)

ケチャップ 小さじ1(お好みで調整)

 

材料写真

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ツナ缶の中身を取り出し、水分と油を良く切る。


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ボウルに油切りしたツナ、マヨネーズ、ケチャップを入れる。マヨネーズは入れ過ぎでは?と思っても大丈夫。これくらい入れないと美味しくなりません。ケチャップを入れる事で隠し味となり、甘みとコクが出ます。


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これをよくかき混ぜるとこの様な感じに。


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すぐにおにぎりにするならそのまま使用しますが、一人暮らしなので冷凍保存します。写真の様に製氷皿(出来ればシリコン製のもの)に作ったツナマヨペーストを入れて行きます。プラスチック製の製氷皿でも可能ですが、シリコン製の製氷皿だと凍った後取り出す時楽です!


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今回は7回分出来ました。このまま冷凍室へ。

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凍った後取り出します。


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シリコン製なので取り外しが楽です。プラスチック製の場合は上下逆さにしバンバン叩いて出す事になるので、柔らかいツナマヨなどは結構大変です。


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製氷皿を下から押しながらツナマヨキューブを取り出します。


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場所を取らない様ジッパー袋に入れて冷凍保存します。冷凍すれば1ヶ月は持つと思います。

 

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朝作るときはラップの上に塩を適量、その上に熱いご飯を盛って真ん中辺りにツナマヨキューブを置きます。

 

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ラップの上から握り、好きな形に整えれば出来上がり。私はアルミホイルで包むのが、懐かしい雰囲気がして好きです。

 

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海苔もジッパー袋に入れ忘れずに。

 

シリコン製製氷皿はこちらから

 

おにぎりの具なんぞレシピとも言えない他愛もない内容を記事にするのも少し恥ずかしいのですが、今の自分の記録として残しておきたくご容赦下さい。

ツナマヨのおにぎりが毎日でも食べられる体制が整い、コロナ禍の生活に少しだけ楽しみが増えました(笑)。おにぎりを食べてる時はただただ無心でご飯と具と海苔の美味しさを味わう童心に戻れる様な気がします。油っこい料理よりは健康的だし、業務に支障がない限り今後も続けて行きたいと思います。

To be comtinued.

 

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グルメレビュー【お粥】 陳老添美食店(広州)

総合評価: ★★★☆

 

今回は広東人のソウルフードであるお粥がテーマです。広州地下鉄1号線の長寿路駅から徒歩5分の路地裏に位置する陈老添美食店というお店をレビューします。

中国人にとってお粥は完全に生活に密着しており、古くから親しまれていた料理の様です。その歴史は古く、紀元前10世紀の周の時代から食べられていた記録があるとかで、実に3000年もの歴史があるんですね。さすが中国、お粥一つ取ってもスケールが違います!

 

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駅を出て宝华路Bao3Hua2Lu4という大通りを南下して間も無く、小さな路地を右に曲がった先に店が見えてきました。縦長の看板に赤字で大きく「陳老添」と記載があり分かりやすいですね。これなら見逃す事は無さそうです。

 

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入口です。非常に質素な雰囲気です。入口に店員さんが何人かいましたが入りにくいという事は無く、嫌いじゃないですね、こういう感じ。


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行ったのは朝10時過ぎだったため他のお客さんはまばらです。今日は休日の朝、まったりブランチを楽しめそうです。


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 メニューを見てみます。上にある方がオススメメニューでしょうか?

 左端に「传统与地道Chuan2Tong3Yu3Di4Dao4(伝統と本場)、右端に「西关老字号Xi1Guan1Lao3Zi4Hao4(西関の老舗ブランド)」との記載があり、どうやら「祖传爽鱼皮Zu3Chuan2Shuang3Yu2Pi2」「传统艇仔粥Chuan2Tong3Ting3Zai3Zhou1」「豉油皇肠粉Chi3You2Huang2Chang2Fen3」3品が看板メニューの様です。上部にある写真で言うと左から祖传爽鱼皮,传统艇仔粥,豉油皇肠粉ですね。

 ちなみに「祖传爽鱼皮」の「祖传」は「先祖伝来の」といった意味で、「爽魚皮」は広東料理の聖地、順徳の伝統料理です。爽という字が入ってはいますが、この料理は魚の皮を湯引きして生姜やネギなどの香味野菜、ピーナッツなどと和え味付けしたもので、日本人にはややハードルが高いかな?といった見た目の料理です。私もまだ未体験なので機会があれば是非このブログでも紹介してみたいと思います。

 また「豉油皇肠粉」の「豉油」とは広東語で醤油のこと、「皇」は特上という様な意味、「肠粉」は以前のラーメンレビュー 西関明記腸粉でも記載した通り、米粉で出来た広東名物の点心です。

 今回は迷うことなくお目当ての传统艇仔粥(伝統艇仔粥)11元を注文します!


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 席につき調味料チェックです。奥が酢でその右が辛味ペースト、一番手前が胡椒と非常にシンプルなラインアップです。

 中国では全国各地で朝食としてお粥が食べられていますが、地域によってそのレシピは異なる様です。

 例えば北京など比較的北の方では味付けされていない白粥が一般的で、これにザーサイや豆腐ようなどで味付けし、中国式揚げパンである油条You2Tiao2や具無しの肉まん=馒头Man2Tou2などと一緒に食べるのが一般的と言われています。

 一方でここ広東省のお粥は魚介類や肉などのダシと塩や醤油で味付けされているのが一般的で、白粥と比べると非常に旨味の強い料理となっています。有名なところでは豚肉とピータンが入った瘦肉皮蛋粥Shou4Rou4Pi2Dan4Zhou1などが挙げられ、昔から私も大好きなメニューでした。

 今回は広東粥の中でも広州名物ともいえる「艇仔粥」を食べたくてこの店までやって来ました。

 


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3分ほどでお粥が到着です。色々な具が入っていて見るからに美味しそうなお粥です!

 「艇仔粥」は元々広東省福建省などの沿岸や河川の水上で暮らす「蛋民Dan4Min2」と呼ばれる人々が作り出した料理と言われており、魚や肉、ピーナッツや油条などをふんだんに使った、非常に旨味のあるお粥です。

 なお、水上生活者の「蛋民」という呼び名は明らかに蔑称です。中国語で「馬鹿!」の事を「笨蛋Ben4Dan4!」などと言うのですが、卵を意味する「蛋Dan4」という言葉は中国語では軽蔑の意味が込められます。実際、この水上生活者は漢民族ながら昔から教育や通婚などの面で差別を受けて来たようです。この様な素晴らしい料理を考え出した人々が差別を受けて生活していた事は、いろいろ考えさせられますね。


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まず、中国の朝食ではお馴染みの油条です。日本でいえば麩の様な感じですかね。こうして旨味たっぷりのお粥に入れると、味がしみ込んで美味しいんです。



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これは豚肉、というかハムと思われます。こういう塩味と旨味の塊の様なものを入れて煮込むので、その食材の旨味がたっぷりお粥に染み込み、一口食べるだけで口いっぱいに美味しさが広がります。


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これはタコでしょうか?魚介類もしっかり入っていますね。


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これは、貝柱ですかね?そりゃ旨味もたくさん出るわなー!


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ピーナッツ生姜など、もう食材の宝石箱やー!(笑)


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魚の身らしきものも入っていました。次から次へと食材が出てきて、レンゲが止まりません。これは魅惑のお粥です!


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最後に辛味ペーストを入れて味変を試みます。


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果たしてお粥と合うのかどうかチキンで自信が無かったので、レンゲの中だけで試します。あぁ、やっぱり辛味ペーストは余りおススメ出来ないかな?本来の旨味を楽しんだ方が良さそうでした。


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あっという間に完食!今日の私にとって理想的なブランチとなりました。

 

私は、広州に住むまではお粥という食べ物にそれ程興味を持ってはいませんでした。

ところが、ワンタン麺をきっかけに広東省のローカルフードに触れていくうちに、広東省のお粥はかなり奥が深そうだぞ、という事に気付き始めました。先ほども書いた通り、元々はお粥と言っても瘦肉皮蛋粥くらいしかメニューの知識が無く、しかも香港空港辺りで結構な値段を支払って食べていたりしたので、そこにグルメとしての広がりを感じるまでには至っていませんでした。

元々は華南の被差別民であった水上生活者が考え出したというこの艇仔粥は出汁になりそうなものがたくさん入っていて、食べている間夢心地になって来るお粥です。日本のお粥とは全く違うこの料理をまだ未体験の方は是非広東省や香港でトライしてみて下さい。朝食に是非おススメしたいです。今回はもっと素晴らしい艇仔粥との出会いに願いを込めて星3.5★★★☆とします。

 

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ラーメンレビュー(牛もつラーメン) 西関明記腸粉(広州)

美味しさ :★★★☆

値段 :★★★★★

清潔感 :★★★★

サービス :★★★

総合評価 :★★★☆

 

今回は広州地下鉄1号線の長寿路から歩いて約10分に位置する、西关明记肠粉Xi1Guan1Ming2Ji4Chang2Fen3という店をレビューします。

 

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間口が広くて開放的な入口ですね。丸い看板に一文字ずつ店名が書かれています。1981年創業と言いますから、もう40年近くも営業しているんですね。それだけで期待が持てます。

ちなみに店名にある西关Xi1Guan1(西関)とは広州の西端にある荔湾区Li4Wan1Qu1地域の旧称で、食在広東の象徴的存在でもある地域です。「老西关」などと言えば、伝統的な美食、というような意味を帯びる様で、特に牛杂Niu2Za2=牛もつが伝統的に有名なんだそうです。この店もまた、その名の通り牛もつを出してくれます。また、明记とは以前もこのブログで触れましたが、明さん印の、といった意味です。次の肠粉というのが、腸という文字から、もつとか内臓とかの意味に捉えてしまいがち(私もそう思っていました)ですがそうではなく、米粉で作る食べ物で、焼売や蒸し餃子などと並んで広東式の点心の主力選手の一人です。

 

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この肠粉も西关の名物で、老西关肠粉Lao3Xi1Guan1Chang2Fen3などと呼ばれています。

今回は肠粉では無く、牛もつの方ですね。牛三星汤河粉Niu2San1Xing1Tang1He2Fen3 15元を注文します。牛三星Niu2San1Xing1というのは、要するに牛もつの事で、このスープがこの辺りの名物で、そのスープに河粉という麺を合わせたものです。河粉He2Fen3については後ほど触れますね。それでは席につきます。(メニューを撮るタイミングを逃してしまいました。別の機会に撮って更新します。)


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店内も開放的で、ご覧の様に一部はオープンエアの様になっていますね。広州は既に真夏の暑さですが、涼しげな気分になり良いですねー。


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Tシャツがユニフォームになっている様ですね。店員さんの背中に店名が書いてあります。日本のラーメン屋でもそうですが、ユニフォームのある店は清潔度が高い傾向がある気がします。ちなみに手前の恐竜のTシャツのお兄さんは配達業の方です。日本でも宅配が増えたと聞いていますが、ここ広州でもコロナ禍の影響もあり街中配達のバイクと自転車で溢れかえり、歩いていると身の危険を感じるくらいです(笑)!


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店内には金色の賞状が2枚飾ってあります。両方とも「广州国际美食节=広州国際グルメフェスティバル」の賞状で、2015年と2017年にそれぞれ「广州十大金牌小吃(軽食)」に選ばれた様です。相当な有名店なんですね。


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調味料をチェックします。奥から酢、胡椒、チリソース?、辛味ペーストです。


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辛味ペーストはこんな感じ。チリソースらしきものは後で確認しましょう。


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5分ほどでラーメンが到着。おー、醤油ベースっぽいスープに牛もつがたっぷり入り、野菜もたっぷり。その上にパクチーがたっぷりのスタイルです。パクチー好きの私にはたまらんですなぁ!


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麺は平べったい形をしています。このメニューの名前でもある河粉He2Fen3というのは、米粉で出来た平べったい麺の事です。これはベトナムのフォーとほぼ同じものです。食べてみると、見た目によらずスープはかなりあっさり、でも唐辛子によるピリ辛が相当効いています。米粉の麺もスルッと入り、とても食べやすくいくらでも行けそうな、そんな印象です。

 少し話が複雑になりますが、私たち日本人の「麺」の定義と中国人の「面Mian4」の定義は大きく異なります。というのも、日本では、ラーメンや蕎麦の様に細長い食べ物をひっくるめて「麺」と呼びますよね?一方の中国では原料によって呼び方を変えています。

 即ち、小麦粉から作るものは「面」、米から作るものは「粉」と区別されているのです。更に日本とは異なり、形がどうあろうと「面」は「面」、「粉」は「粉」なんです。なので、ラーメンは「面条Mian4Tiao2」でパンは「面包Mian4Bao1」なのです。同じ様に今日注文した「河粉He2Fen3」はフォータイプの幅広の米粉麺で、腸の様な形をした点心を「肠粉Chang2Fen3」と呼ぶのです。

 因みに米粉原料の麺タイプにはもう一つ有名どころがあります。それは米粉Mi3Fen3です。日本ではビーフンと呼ばれますが、これは福建省南部の方言である閩南語や台湾語の発音が日本に伝わり常用する様になった様です。


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中の野菜を確認します。レタスの様な柔らかい物ですね。こちらで生菜Sheng1Cai4と呼ばれる野菜ですね。


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さあ牛もつに突入します。写真の様な、おそらくマメと呼ばれる腎臓の部分が多かった様です。次に多いのがレバーですね。いずれも柔らかくて美味いです。臭みも全く感じません。


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あら?今日はワンタン麺では無いので出会えないと思っていた大根漬物にもこんなところで会えました(笑)。


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さあ、正体不明だったチリソースらしきものの確認です。レンゲに少し取りスープと一緒に飲んでみます。うん、予想通り辛味ソースの様です。


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それじゃあこちらの辛味ペーストは??どう違うんだろう?こちらは豆板醤の様な豆が入っている様ですね。こちらの方がいろんな味がして好みなので、こちらを採用で決まり!でもどう使い分けるのか、結局分からず仕舞いでした。


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スープに辛味ペーストを溶かしてスパートかけます。

 

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終わりに近づいたところで、ハツや砂肝らしきものも発見!他に腸らしき物もありました。ようやく完食、満腹です!

 

総評 :ラーメンレビュー初の米粉で出来た麺のレビューでした。ベトナムのフォーもそうですが、米粉の麺はあっさりしてて食べ易いところが1番の長所だと思います。ガツンと来るインパクトは無いが、毎日行けちゃう心地よさ。そんな特徴を持つ麺は牛もつという主張が強い食材との相性は抜群だと感じました。スープは牛もつの旨味が出ていますが、脂っこいことは全く無く結構あっさりスープで楽しめました。究極のラーメン探求に疲れた時にフラッと寄ってしまいそうな、そんな魅力を感じました。星は3.5★★★☆で。

 

【総合採点の採点基準】

★★★★★ :強力に推薦。わざわざ訪れてでも食べて見るべき名店。

★★★★  :推薦。近くにいるなら必食です。

★★★   :普通に美味しい。他にも選択肢はあるが一度試す価値はあり。

★★    :今一歩。近くにいても他の選択肢を探すべき。

★     :レビュー掲載を見合わせます(笑)

尚、この採点は私個人の味覚によるもので、あくまで参考として下さい。

このレビューがきっかけとなり、みなさんの好きなラーメン探しの一助となる事が出来れば幸いです。

 

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おつまみレシピ 麻婆豆腐

 このブログでは、中国広州で単身赴任中のサラリーマンが、コロナ禍の影響で家族と離れ異国の地で大好きな居酒屋にも行けず会社にも行けずただ悶々と過ごす巣篭もり生活が長引く中で、「美味しいものが食べたい!」という本能に突き動かされ、突如料理に目覚めてしまった記録を、レシピとして発信して行きます。

 

 今回は、日本における中華料理の定番中の定番、麻婆豆腐のレシピを紹介します。

 せっかく中国にいるのだから、何か中華料理をマスターしたいと考え、広州の中国人の酒飲みの友人からコツを教えてもらいました。一応その友人の試食認定済みです(笑)。使用している食材は豆腐、ひき肉、長ネギ、以上!と驚くくらいシンプルな料理ですが、シンプルさ故に豆腐の美味しさを堪能出来る、これからの季節にぴったりの一品です。

 

メニュー名 :麻婆豆腐

調理時間 :40分

材料(2人分)

豆腐 1丁 

ひき肉 100g

長ねぎ 1/2本

唐辛子 適量

生姜 1かけ

にんにく 1かけ

豆板醤 大さじ1

甜麺醤 大さじ1

酒 大さじ1

醤油 小さじ2

チリパウダー 大さじ1

水 200cc

水溶き片栗粉 片栗粉大さじ2+水大さじ3

ごま油 大さじ1

山椒粉 適量

 

材料写真

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豆腐は水抜きしてさいの目状に切り、長ねぎは粗めのみじん切りにする。

生姜とにんにくはすりおろすかみじん切りにする。

ひき肉は合挽きか牛肉が美味しいと思います。今回は牛肉を使っています。

豆腐は日本で言えば絹ごし豆腐の様な柔らかい豆腐の方が、扱いは大変ですが美味しく出来ると思います。中国では一般的に日本より豆腐は硬めですが、一番柔らかいのは内酯豆腐といい、凝固剤にはでん粉を発酵させて作るグルコノデルタラクトンが使用されています。ちなみに内酯Nei4Zhi3=グルコノデルタラクトンそのものの意味です。今回は内酯豆腐では無く、その次に柔らかい嫩豆腐を使用しています。嫩豆腐は一見すると辛そうな字面ですがそんな事は無く(笑)嫩Nen4=柔らかいという意味で、凝固剤には石膏から作る硫酸カルシウムを使用しています。日本の絹ごし豆腐には両方ある様ですのでお好みで。尚、日本の木綿豆腐に当たるにがりを使用した豆腐は中国では老豆腐とか北豆腐と呼ばれています(今回は豆腐の切り方が雑で崩れてしまいましたorz)

 

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ごま油大さじ1をフライパンで熱し弱火にし、唐辛子の香り出しをする。唐辛子から泡が出てパチパチいい始めたら火を止め、生姜、にんにくを加える。火を止めても油がジュッとなり香りが出てきます。今回、冷凍した生唐辛子を使用したのでかなり油がはね、素揚げみたいになりましたが(笑)、乾燥唐辛子の場合はそこまでならず、泡が出てパチパチいう程度で収まります。

 

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更にひき肉を加え再び火を付け中火で加熱する。ひき肉に火が通ったら火を止める。

 

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豆板醤、甜麺醤、酒を加えた後火をつけかき混ぜながら焦がさぬよう弱火で加熱する。

 

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香りが出て来たら更にチリパウダーを加え混ぜ合わせる。

 

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一旦火を止めて水200ccと豆腐、長ねぎ、醤油を加え良く混ぜ合わせた後中火で加熱。

 

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火が通ったら再度火を止め、水溶き片栗粉を満遍なく回し入れる。よく混ぜ合わせた後再び火をつけ強火で片栗粉によく熱を通し、ぐつぐつ沸騰するまで火を通し、写真の様にトロミが出たら出来上がり。

この時麻婆豆腐とフライパンの鍋肌からごま油を流し込む様に加えると強火で焼いても焦げ付きにくくなり、かつごま油の香りが立ち美味しくなる。

 

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こんな感じでフライパンの鍋肌に沿ってごま油を入れて下さい。

 

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写真ではわかりにくいですが、地獄鍋の様にグツグツいっています。これでもか、ってくらいやった方がいいらしいです。

 

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お皿に盛り付け山椒粉とラー油をお好みでかけて頂きます!

 

自宅でも出来る本格麻婆豆腐です。広州では豆板醤と甜麺醤は当たり前の様に売っており、こっちにいる間に本格的な中華も覚えたいなぁ、という事で中国人の知人にコツを教えて頂きました。日本でも豆板醤と甜麺醤は入手出来るので、これまで麻婆豆腐の素以外で作った事ない!という方は一度お試しになっては如何でしょうか?ご覧の通り簡単に本場の味が楽しめますよ!尚、お好みでにんにくの芽や葉にんにく、ニラなどを入れると香りが増し、更に美味しくなります。実際に私は普段友人推奨の葉にんにく(青蒜Qing1Suan4)を入れて楽しんでます。

 

このレシピのポイントは友人に教えてもらったコツ、片栗粉を入れた後強火で地獄鍋の様に沸騰させ、片栗粉に良く火を通す事だと思います。片栗粉への火の通りが甘いと冷めた後戻って水っぽくなってしまうらしいので最後に頑張って焼きましょう!少し辛めに仕上げているので辛いのが苦手な方はチリペッパーパウダーを減らしたり、抜いてしまっても良いです。豆板醤だけでもそこそこ辛みは出ますよ。

パンチがあるこの料理に合うのは、やはりビールとハイボールですね。

 

 

あと、きっと白いご飯が欲しくなります(笑)!

 

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