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中国・広州からラーメン、グルメレビューや一人暮らし料理のレシピなどの発信。

おにぎりとコンビニ

 広州では新型コロナウイルス感染者数がどんどん増えていた時、2〜3月頃はレストランも全くやっておらず出勤時には昼食難民と化してしまう状況が続いていました。勿論レストラン側もそれではやっていけないという事情もあり、テイクアウト(带走Dai4Zou3)やデリバリー(外卖Wai4Mai4)のサービスに力を入れていたので、そういうサービスを利用する人もいましたが、おにぎり好きの私は「毎日おにぎり持参」を貫いていました(笑)。

 日本のおにぎりは本当に美味しいですよね!?私は、おにぎりは日本が世界に誇れる食文化だと思います。モチモチのみずみずしい日本のご飯は塩味だけでもいけちゃうとても美味しい食材ですが、更に中には工夫を凝らした具が入っており、それにパリパリの海苔を巻いて食べる… あぁ、思い出しただけでもおにぎりが食べたくなって来ました。(笑)

 ところで、おにぎりといえば日本ではコンビニ商品の主役と言ってもいい存在です。ちなみに中国広州でもコンビニは至るところにあります。日系のファミマ(全家Quan2Jia1)やセブン(漢字表記は無く「7-Eleven」が現地表記)も多いですし、現地チェーンの美宜佳(Mei3Yi2Jia1)や喜市多(Xi3Shi4Duo1)など東京にも負けない充実度です。

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なお、ローソン(罗森Luo2Sen1)は中国には進出しており、上海や北京などではよく見かけるのですが何故か広州には未進出の様です。

コンビニは元々はアメリカで始まった業態ですが、その後日本で発達し日本を中心にアジアに広がったサービスですよね?例えば中国、台湾ではファミマやセブンを良く見かけますし、韓国ではミニストップなども進出しています。東南アジアでもセブンやファミマを見かけますよね。このためか、中国の大抵のコンビニには日本発の「おにぎり」が置いてあり、具にも工夫が凝らされています。日本発の「ツナマヨ」「エビマヨ」などは定番ですし、ローソンに行けば「悪魔のおにぎり」まであります!(広州では買えませんが)

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更に「孜然烤鸡Zi1Ran2Kao3Ji1=クミンチキングリル」など鶏肉を使ったメニューや、「肉松Rou4Song1=肉でんぶ」、「香辣小龙虾Xiang1La4Xiao3Long2Xia4=辛いザリガニ」など、中国独自の人気メニューもあります。

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それではおにぎり好きの私は良くコンビニおにぎりを購入しているか?といえば、残念ながらそれはノーです。米の違いなのか炊き方の違いなのか、肝心のご飯が冷めると硬くなってしまい、美味しくないのです!従い、中国のコンビニおにぎりは店か家で温めてから食べる事になります(そうしないと美味しくないんです、ホントに)。日本でも「おにぎり温めますか?」のサービスはあり、具によっては温めた方が美味しくなるものもありますが、それはあくまで具を温めているのであって、ご飯は冷めていても温めても美味しいですよね?いや、むしろ逆でおにぎりは冷や飯の独特の香り、甘みが最大の魅力であり、「温めなくても美味しい」のでは無くて、「温めないままが美味しい」、私はそう考えるのです。

その事に気づいて以来、中国のコンビニおにぎりからは遠ざかっていましたが、今回のブログをきっかけに久しぶりに試食をしてみました。折角なので中国独特のものを選んでみましょう(笑)!

(1)香辣小龙虾(辛いザリガニ)

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喜市多で購入、温めて貰いました。日本のおにぎりと同じパリパリ海苔のパッケージです。

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包装を外し海苔を巻いて中を覗いてみます。辛く味付けされたザリガニの肉が2切れ入っています。中国ではザリガニが非常に人気のあるメニューで、このおにぎりの名前でもある「香辣小龙虾」とは、写真の様な丸ごと辛〜く味付けされたザリガニの人気料理です。

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会食のメンバー全員両手にポリ手袋を装着(そうしないと手が汚れて収拾つかない)し、みんなで一心不乱に殻を剥きながら食べまくる料理で、この人気料理を手軽に味わえる様にしている様ですね。

このおにぎりの味ですが、見た目通り辛い海老の味に近いです。温めて食べたのでまあまあ美味しいとは思いました。但し具が余り入っていなかったのが残念なのと、今回気づきましたが、ご飯を温めると折角のパリパリ海苔がすぐにしんなりしてしまうんですね。こんな点もあり私は冷めたまま食べるエビマヨの方が正直好きです、やっぱり(笑)。

 

(2)奥尔良烤鸡(ニューオリンズケイジャンチキン)

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全家(ファミマ)で購入。これも温めて貰いました。

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パッケージにファミマのマークがあり、日本人としては少し安心感があります。

この奥尔良烤鸡というのも中国で非常に人気のある味付け、メニューです。スーパーなどでも精肉コーナーに鶏肉と並んでこれの味付け済みの肉を売っていたりします。日本での照り焼きチキン的な位置づけでしょうか?当初は奥尔良ってなんぞや?そのままカタカナで日本語的に表記するとアオレリャン?オーアリャン?何それ?と思っていましたがこれはフランスの地名のOrléansオルレアンの事らしいです。じゃあフランス風グリルチキン?かと思えばそうでも無く、昔フランス領だった時オルレアンにちなんで名付けられた、現在の米国New Orleans=英語読みでニューオリンズの事を新奥尔良と表記していたのを、いつの間にか冒頭の新を外して表記する様にした、という事らしいです。そのニューオリンズの名物、ケイジャンチキンのことをこう呼ぶ様になったんですね。

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パッケージを開けてみると、赤いケイジャンチキンがご飯にサンドイッチされ、海苔が巻いてあります。サンドおにぎりですね。

食べてみました。あ、これは美味しいですね。温かいご飯にケイジャンチキンが合います。日本で売っても人気が出そうな味です。サンドおにぎりの強みを生かして具もたくさん入っています。これは新たな発見でした!次回からはこれを選んでも良いかな?と思わせてくれました。

それでも、やっぱり日本の冷めたままの鮭おむすびの方が良いよなぁ、と最後は思ってしまいます。

 

 というわけで、コロナ禍以前から「日本のおにぎりが食べたい」常にそう感じていた私は、コロナ禍をきっかけに自作おにぎり持参を始め、ようやく冷めてて美味しいおにぎりを、ここ中国で楽しめるようになりました(笑)。

 自作おにぎりに関してはまた次の機会に紹介したいと思います。

To be continued.

 

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