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ラーメンレビュー 成都担々麺巡礼(成都)後編

 みなさん、お元気ですか?

 今回も前回に引き続き四川省省都である成都での担々麺巡礼(後編)です。

 前回もご説明した通り、中国の大型連休である「国慶節」休みを利用して。中国南西部にある四川省成都に言って参りました。成都と言えば、中国商務部という政府機関が決めた「中国十大ラーメン」においてもベスト5にランクインした四川省のご当地ラーメン「担々面」の本拠地です。今回の旅はこのラーメンを味わい尽くす絶好のチャンスなので、張り切って巡礼に行ってきました!

 全部で3泊4日の行程でしたが、前編では1日目と2日目のレビューを紹介しました。後編では終盤戦、3日目と4日目の巡礼記を紹介します。

 前編はこちら↓。宜しければご参照下さい。

ラーメンレビュー 成都担々麺巡礼(成都)前編 - 並んだり振り返ったり

 

なお、中国十大ラーメンについては以下のブログで詳しく説明していますので、宜しければ併せて御覧下さい。

知ってる?「中国10大ラーメン」その① - 並んだり振り返ったり

知ってる?「中国10大ラーメン」 その② - 並んだり振り返ったり

 

【3日目】

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3日目の朝、朝早い特急電車=高铁に乗るために行った駅の近くにあった店に入ります。「姜鸭面」という店です。

2日目に続き当日の観光の都合で早朝からの訪問。まだ開店したばかりです(笑)。

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 メニューをチェックしていると、朝早くから我々以外にも何人かお客さんが入ってきます。高速鉄道の駅前なので、我々と同様朝食需要があるのでしょう。

 ここはやはり文字通りの看板メニュー、姜鸭面(生姜風味鴨の麺)を注文します!


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このメニューは生姜風味の鴨にたっぷりのネギが乗り、とても風味豊かで美味しいです。ただ、少し麺が細くて柔らかめなのがやや残念なところ。星は3つ★★★ですね。

 

その後、3日目の昼(といっても観光の都合で市内に戻るのが遅くなってしまい、既に3時前でしたが)に訪れたのは「小名堂担担甜水面」という店なのですが、この日登山をした後だったので、疲れがピークに達しており、店頭の様子を撮影する事を忘れたまま麺を注文していました(泣)

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 この店では店名にもある甜水面を頂きます。

 おお!これは圧倒的に太い麺ですね!!太いだけで無く強いコシがあり、讃岐うどんを彷彿とさせる出来栄えで、麺そのものを味わうメニューですね!中国にもこんな麺があったとは、改めて奥深さに感嘆します。

 味付けのタレは通常の担々麺とは異なり辛くは無く、甘辛い味わい、例えるなら照り焼きの様な味わいで我々日本人にも受け入れやすい味付けで、とても美味しいです。

 

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 続いて担々麺。(連れがいたので分け合ってなるべく多くのメニューを試します)

 やや平べったい麺は、これまでの経験値では柔かめが多く、少し嫌な予感がしたのですが、期待は良い方に裏切られ、とてもコシのある麺で喉越しが良いです。甜水面も担担面も大満足で、この店は文句なし、星4つ★★★★にて行かせて頂きます。

 

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 実はこの日は登山に行っており、その疲労で空腹も限界に達していたので、もう少し行けるという事で、近くにありお客さんで賑わっていた「老成都担担面」にはしごしました。居酒屋では無くラーメン屋のはしごは初めてですねー(笑)。

 

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 ここでも担々麺を頂きます。

 辛さも程よく、とても美味しい味わいですが、私には少し柔らか麺でした…

 ご近所さんが毎日食べにくる様な人気店なんでしょうね。星3つ★★★。

 

【4日目】

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いよいよ担々麺巡礼成都旅行も最終日です!

4日目の朝食もやって参りました。「老成都三样面」という店に入ります。この店も朝から賑わっています!


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メニューを確認、香油担担面(小)と素椒杂酱面(小)を注文します。


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 写真奥が素椒杂酱面、手前が香油担々面です。昨日に引き続き、連れと分け合う事により少しでも多くのメニューを注文、作戦に出ます!

 素椒杂酱面は二日目に食べた三聖面の豇豆面と同様、上にインゲンの様な緑の物体がトッピングされています。インゲンなのかササゲなのかは不明ですが、これが味覚上と視覚上の爽やかなアクセントとなっています。

 香油担々面はピーナッツと胡麻がたっぷりトッピングされており、辛さの中に香ばしい美味しさが口の中に広がります。麺はいずれも同様、モチモチ感とコシが同居した味わいで、存在感のある麺に仕上がっています!

 この店は麺の美味しさが大きな魅力であり、星は3.5★★★☆ですね。



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4日目の昼食、担々麺巡礼ツアーの最後を締めくくるのは、「永記湯元面館」という店です。


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 メニューを確認します。値段の部分が紙を貼り付け修正されたりして見にくいですが・・。干素椒面(小)と担担面(小)を注文します。

 ところで、このメニューどうしてこんなに見にくくなったのか分かりますか?

 実は私は4年前の2016年にも成都に来てこの店を訪れているのですが、なんとその頃に比べて、4年間で値段が倍近くに上がっているのです!

 2016年の時のメニューがこちら

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 まだとてもシンプルなメニューですよね。この頃はメニューを問わず小7元、中9元、大11元だったのですが・・。

 今では価格体系は細分化され少しばらつきはありますが、小は14元、中は16元、大は18元となってしまっていました。物価上昇もあろうかと思いますが、かなりがっかりです。武候祠という人気の観光地のすぐ近くという事で殿様商売的な発想に変わってきたとすれば残念ですね。

 さあ、気を取り直して麺を頂きましょう!


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  写真奥が干素椒面、手前が担担面です。

 この店は4年ぶりに食べる思い出の味でしたが、大幅値上げの印象が強く、もはや素直な気持ちで味わう気分になれませんでした。出来るだけ公平な目・舌で味わってみると、スタンダードな四川の味、やはり美味しいです。星3つ★★★ですね。。

 

 二回に渡ってお届けして参りました、成都担々麺巡礼の旅、いかがでしたか?

 3泊4日の旅でしたが、7軒も本場成都のラーメンが食べられてとても満足でした。また、本場の成都には担々麺だけではなく「素椒面」など、似ているけど違うラーメンがいくつもある事が分かり勉強になりました。

 私が今回訪問した店はいずれも美味しかったので、どの店もおススメですよ。

 また機会を見つけて他のご当地ラーメン巡りもやってみたいと思います。今回も最後までお読み頂き、ありがとうございました。

 

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【おまけ】

今回の観光関係の写真を貼っておきます。

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パンダの食事(成都パンダ基地)

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パンダの赤ちゃん(残念ながら寝顔は見えません。。。)

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商時代の青銅面(三星堆遺跡)

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関羽(武候祠)