ラーメンレビュー(辛肉ラーメン) 家和麺館(上海)
美味しさ :★★★
値段 :★★★
清潔感 :★★★☆
サービス :★★★★
総合評価 :★★★
今回は再び上海に舞台を移し、家和面馆Jia1He2Mian4Guan3をレビューします。この店で一番人気と言われる辣肉面La4Rou4Mian4を注文しました。辣肉面は上海のソウルフードとも言われている(らしい)、上海では非常にポピュラーなラーメンと聞き、事前チェックの上訪問しました。
家和面馆は上海地下鉄2号線の娄山关路Lou2Shan1Guan1Lu4から歩いて約5分の場所に位置します。出口を出て天山路Tian1Shan1Lu4沿いを東に真っ直ぐ歩き、遵义路Zun1Yi4Lu4を超えて左側の路地の中に位置します。表から見えないので少しわかりにくい場所ですね。真っ白な看板が点灯しています。
店内に入り左側にレジがありました。ここのメニューは黒板に手書きスタイルですね。日本にいた時からそうでしたが、なんだか温かみを感じる好きなスタイルです。メニューの一番左上が鉄板のおすすめメニューという事で、予定通り辣肉面La4Rou4Mian4を注文します。
なお、写真中央下のレジディスプレイの背面の丸いシールをよく見ると「大众点评 上海面馆 TOP10 口味榜」と記載があります。大众点评Da4Zhon4Dian3Ping2とは中国の大手グルメサイトで、丁度日本の食べログに当たるものです。面馆Mian2Guan3はラーメン店、口味榜Kou3Wei4Bang3は美味しさランキングという意味で、他に服务榜Fu2Wu4Bang3=サービスランキング、环境榜Huan2Jing4Bang3=内装・雰囲気ランキングなどがあります。日本で言えば「食べログの美味しさランキングで上海ラーメン店のトップ10に入るお店」という事になり、期待が膨らみます!
夜7時前の夕飯時とはいえ、店内テーブルはほぼ埋まっており私が座ったテーブル以外は満席で、人気店であることを伺わせます。また、店内は清潔感があり居心地は良いです。
この写真、拡大しすぎてよく分からなくなってしまいましたが大きな液晶テレビが壁に掛かっています。テレビを見ながら夕食とは、なんだか日本の中華料理店を思い出しました。
調味料をチェックします。奥から、ラー油、胡椒、酢。れんげと箸をはさんで何かの調味料ですね。
辣酱油风味调味料La4Jiang4You2Feng1Wei4Tiao2Wei4Liao4=辛い醤油風味調味料と書いてあります。今回は試せませんでしたが、どんな味がするのでしょうか?
ラー油のアップ。油は僅かでほぼ唐辛子と胡麻ですね!。効きそうです(笑)。
5分ほどでラーメン到着です!
日本の醤油ラーメンに近い澄んだスープにラー油たっぷりの角切り肉がたっぷり乗っています。ラー油がスープの上を覆っており、かなり辛いと予想します。
麺は中太のストレート麺。見た目は日本の麺にかなり近いんですが、私の予想通り中国で人気のある柔らか麺でした。。。
スープを飲みます。か、辛い!辣肉面と言うだけあって予想通り結構辛いスープですね。辛いのを承知で注文しているのですが、何か元も子もないというか、少しスープの旨みとかを味わいたかったです。
チンゲン菜でしょうか?青菜が一切れ入っていました。栄養のバランスも考えられていますね。
さあ、メイン具材の角切り肉を頂きます。豚肉を辛く炒めたもののようですね。この肉がドーンと大量に乗せられており、これが人気の秘密と思われます。肉自体にも甘辛の味が染み込んでおり美味しいです。
さて、辛さとも格闘しながら終盤に入りましたので味変を試みます。ラー油好きの私ですが、この辛さに更にラー油を入れるのは・・・胡椒もなぁ。という事で今回は酢を選抜しました。これまでのレビューをご覧の方はお分かりと思いますが、中国のラーメン店にはほぼ確実に酢が置いてあります。日本でもつけ麺のつけダレなどには普通に酢は使われていますし、ラーメンにも酢を入れる方はいらっしゃいますが、「酢はちょっと」という方も多いと思います(かくいう私も日本ではラーメンに酢は入れない方でした)。一方、ここ中国では酢を入れるのは日本よりよりかなり一般的で、多くの方が使われています。私も中国に来てからは、少しさっぱりさせたい時などはちょくちょく酢を使い始めました。中国のラーメンには確かに結構合うんですよね。
という事で酢を入れます。狙い通り辛さ一辺倒だったスープに酢の酸味によるさっぱりした後味が加わりました。酢の酸味の刺激のせいか、辛味もまろやかに感じられ、そのまま完食しました。このスープに酢を追加したのは正解だった様です(もしラー油を入れていたら、ちょっと大変だったかもです笑)。ご馳走さまでした!
大众点评 口味榜 TOP10という事で期待は高かったのですが、全体としては一般的な印象にとどまりました。
スープの透明感からすると、この辛さ抜きでスープを味わえていたなら、少し印象も変わっていたかと思われます。また、メイン具材の肉の角切り辛味炒めもそのものは美味しいと思うのですが、このラーメンの上に乗って何らかの相乗効果が出た感は無く、素材を活かしきれていないと感じました。麺に関しては中国で人気のある柔らかタイプで、元々織り込み済みで訪問した訳ではあるのですが、私の好みで言えば以前レポートした掩面Yan1Mian4の様なコシのある麺の方がこのスープに負けない美味さが出る様に感じました。
一方で、サービスは特筆すべきものがあります。店員さんたちの笑顔率が高かったのと、私が途中で何で味変しようか考慮中の時、女性の店員さんが「加面吗?(麺を足しましょうか?)」と声をかけてくれたのです。昔学生の頃、大学の近くのカレー屋で「カレー足しましょうか?」と声をかけてくれるカレー屋さんがあったのですが、何だかそれを彷彿とさせる温かさを感じました。店を出るときにもきっちり「慢走Man4Zou3(気をつけてお帰り下さいという意味ですが、この場合はありがとうございました)」と声をかけて頂き、気持ちよく店を後にしました。
今回は星3つ★★★とします。
【総合採点の採点基準】
★★★★★ :強力に推薦。わざわざ訪れてでも食べて見るべき名店。
★★★★ :推薦。近くにいるなら必食です。
★★★ :普通に美味しい。他にも選択肢はあるが一度試す価値はあり。
★★ :今一歩。近くにいても他の選択肢を探すべき。
★ :レビュー掲載を見合わせます(笑)
尚、この採点は私個人の味覚によるもので、あくまで参考として下さい。
このレビューがきっかけとなり、みなさんの好きなラーメン探しの一助となる事が出来れば幸いです。
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