並んだり振り返ったり

中国・広州からラーメン、グルメレビューや一人暮らし料理のレシピなどの発信。

ラーメンレビュー(ワンタン麺) 常平竹昇面

美味しさ :★★★

値段 :★★★★

清潔感 :★★★★

サービス :★★★

総合評価 :★★★☆

 

今回は広州地下鉄3号線の石牌橋駅から徒歩3分に位置する、常平竹升面Chang2Ping2Zhu3Sheng1Mian4をレビューします。常平とは、広州に隣接する東莞市東部にある地名で、この店はこの地で創業した竹升面のチェーン店の様ですね。

 

f:id:IBird:20200707164747j:image

赤字の大きな看板が印象的ですね。看板の右上に「食神蔡润推荐品牌」とあります。蔡润Cai4Run4とは人名で、食神と枕詞が付いていますのでグルメ王の様な人だと思われます(残念ながら私は存じ上げませんが)。推荐Tui1Jian4は推薦、品牌Pin3Pai2はブランドの意味なので「グルメ王の蔡潤さんが推薦するブランド」と、有名人による権威付けによりブランド価値向上を図っています。


f:id:IBird:20200707164727j:image

店の入り口には「大众点评 必吃榜 上榜品牌Da4Zhong4Dian3Ping2 Bi4Chi1Bang3 Shang4Bang3Pin3Pai2」と記載のある看板があります。以前、ラーメンレビュー 家和麺館(上海) - 並んだり振り返ったりの時も書きましたが、大众点评=大衆点評とはちょうど中国版「食べログ」であり、必吃榜=必食ランキングですので、日本で言うなら「食べログの必食ランキングにランクインしたブランド」という事で、これは期待できます!また、その下にある大きな文字は、グルメ王の蔡潤さん直筆と思われる文字で、「掂Dian1」という文字が書かれています。掂は初めて見るので、意味を調べると「量る」という意味との事。「量る」って??と思い結構悩んだ末、あっ、ここは広東省だと思い出し、広東語での意味を調べると、なるほど「優れている」という意味だそうで、お店を称賛する言葉の様です。日本でも有名人のサイン付きで「美味しかったです!」なんて書いてある事がありますが、そんなノリなんだと思います。

前置きが長くなってしまいましたが、早速店に入りましょう!

 

f:id:IBird:20200715172156j:image
f:id:IBird:20200707164829j:image
f:id:IBird:20200707164844j:image

壁の上の方に掲示されているメニューを眺めます。ここはやはり真ん中に鎮座している「鲜虾云吞面Xian1Xia1Yun2Tun1Mian4」を頼まない訳には行かないですね!


f:id:IBird:20200707164809j:image

さあ、調味料チェックです。「あれ?注文は?」と思われた方、どうもありがとうございます(笑)。上の写真の左上の端っこの部分にQRコードが写っていますよね?この店はこのコードを読み取る事でスマホから注文が出来るのです!!今回はこの仕組みを利用して注文を済ませました。最近中国ではこのシステムのお店も増えています。QRコードを発明したのは、自動車部品メーカー最大手デンソーの原さんという日本人なのですが、Alipayなどの決済システムといい、QRコードの活用という意味では中国に2歩も3歩も先を行かれている印象です。まぁ、便利さと背中合わせにリスクは必ず存在するので便利な事が良いことばかりでは無い(私は日本の現金主義が好きです)とは思いますが、こんな時思わず「がんばれニッポン!」と叫びたくなってしまいます。

 なお、調味料は奥からラー油、胡椒、辛味ペースト、醤油、酢です。大根漬物は無い様ですが、ラー油と辛味ペーストが両方味わえるとはすばらしいですね!

 

f:id:IBird:20200707164736j:image
f:id:IBird:20200707164732j:image

辛味ペーストとラー油はこんな感じ。


f:id:IBird:20200707164752j:image

ここの箸はパステル調でカラフルです。


f:id:IBird:20200707164716j:image
f:id:IBird:20200707164712j:image
f:id:IBird:20200707164722j:image

店内はお昼時とあって満員です。女性比率が高いですね。清潔感のある店内のせいでしょうか?


f:id:IBird:20200707164800j:image

壁に竹升面を作る工程につき写真入りで説明が掲示されています。ちなみに竹升って何だと思いますか?実は広東語で竹竿の事らしく、竹竿を使って麺を伸ばすところからこの名前がついたそうです。


f:id:IBird:20200707164850j:image

さて、7-8分待ってラーメンの登場です!この店は広東ワンタン麺のスタンダードとも言える、麺の下にワンタンが隠れているタイプ(少し端が見えちゃってますが)です。このタイプ、何だか風格を感じて好きなんですよね。能ある鷹は爪を隠す、とでも言いましょうか。


f:id:IBird:20200707164740j:image

さて、生まれて初めてピンクの箸でラーメンを食べる気がします(笑)。スープは標準的な淡麗スープで、わずかに甘みが強めの感触です。麺はご覧の通り、やや縮れのある極細麺です。一般的に竹升面はそうめんと同様に、細ければ細いほど良しとされますが、この店の面は特に細い部類に入りますね。麺を食べると、ああ、細い上に硬めの仕上げですね!私は通常ラーメンの麺は硬いのが好みですが、少し硬すぎるかな?といった印象でした。もう少ししなやかさが欲しいところです。


f:id:IBird:20200707164841j:image

ワンタンは大ぶりのものが5つ入る豪華版です。

 

f:id:IBird:20200717114732j:image

食べてみると、肉と海老がたっぷり入って美味しいワンタンですね。欲を言えば海老はもう少し大ぶりの方が歯応えを感じられて良かったと思いました。


f:id:IBird:20200707164835j:image

f:id:IBird:20200717115054j:image

1/3位食べたところで味変に入ります。辛味ペーストもありましたが、私はやはりラー油を選択します。うん、良い刺激が加わりました!


f:id:IBird:20200707164825j:image

肉と海老満載のワンタンを楽しみつつ、ラー油の刺激と共に感触です。ごちそうさまでした!

 

総評 :食神の蔡潤さんのお墨付き、更にグルメサイト大衆点評の上位ランクインという事で期待が高すぎたかも知れませんが、普通に美味しいワンタン麺、というのが私の印象です。超極細麺や大ぶりのワンタンなど、素材が良いだけにもう少し丁寧に美味しさを追求すればかなり凄いワンタン麺になると思えるラーメンでした。ひょっとしたらお昼時の繁忙時間帯だった、とか作り手によるばらつき、とかの原因もあったかもしれませんので、再訪して確かめてみたいと思います。あと、やはり口直しに大根漬物は欲しかったですね!少し辛めの総評になってしまいましたが、もっと良くなる期待を込めさせて頂きました。総合評価は星3.5★★★☆とします。

 

クリックをお願いします!

にほんブログ村 グルメブログ ラーメンへ
にほんブログ村