並んだり振り返ったり

中国・広州からラーメン、グルメレビューや一人暮らし料理のレシピなどの発信。

ラーメンレビュー(広東式まぜそば) 添仔伝統竹昇面(広州)

美味しさ :★★★

値段 :★★★★☆

清潔感 :★★★

サービス :★★★

総合評価 :訳ありでN/A(後日再評価予定)

 ※詳しくは記事をご参照頂ければ幸いです。

 

今回は広州地下鉄広仏線の燕岗駅から徒歩10分に位置する添仔伝統竹昇面をレビューします。広仏線とは広州市とお隣の仏山市を結ぶ地下鉄路線で、東京でいえば東京と千葉を結ぶ東西線や、東京と埼玉を結ぶ有楽町線の様な存在ですね。仏山から広州に通勤する人も多い様で、いつもたくさんの乗客を運んでいる路線です。


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今回は最寄りの燕岗Yan4Gang3ではなく、広州地下鉄2号線の江泰Jiang1Tai4駅から15分の道のりを歩いていきました。途中で写真の様な「广州青少年足球训练基地Guang3Zhou1Qing1Shao4Nian2Zu2Qiu2Xun4Lian4Ji4Di1」という立派な施設がありました。中国は国ぐるみでサッカーを育成している様ですね。訓練基地という発想が共産主義国家らしいなぁ、と感じます。


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猛暑の中、トコトコ歩いてようやく店に辿り着きました。撮影の時の角度が悪く看板全面を移す事が出来ませんでした、すみません。


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入り口を入ってすぐ右側のレジで注文をします。一番左上にある普通の云吞面や、「本店新品」というこのブログ定番の鲜虾蟹仔云吞面にも惹かれたのですが、今回は気分を変えたくなり、猪油捞面Zhu1You2Lao1Mian4 8元を選択。猪油とは豚の油という意味で、捞面とは汁無しラーメンの事です。日本の感覚的には簡易なまぜそばですが、豚の油と混ぜ合わせる事で非常にコクの出るメニューです。スープも付いては来るのですが、折角なのでワンタンも味わってみたい思い、净云吞Jing4Yun2Tun1(ワンタンスープ)10元も併せて注文しました。


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店内の様子です。今日は出足が遅くなってしまい既に午後1時半をまわっていますが、それなりに他のお客さんはいらっしゃいます。この店は、中国の一般的な飲食店がそうである様に午後2時で昼食の営業を終了するスタイルの様で、午後2時で一旦従業員の人々もお昼のお休みに入ります。そんな微妙な時間帯にもかかわらずお客さんの入りは5割くらいはありそうです。この店もやはり人気店の様です。


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大きく「禁煙」と書いた看板がありました。「违者罚款50元Wei2Zhe3Fa2Kuan3(違反したら罰金50元)」と記載があります。50元(約800円)というのが微妙な金額ですねぇ。500元くらいにした方が迫力がありそうに思うのですが。。


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席につきまず調味料チェックをします。左から醤油、箸を挟んでラー油、酢、大根漬物です。調味料としては標準的な広州のラインナップです。


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ラー油はこんな感じ。かなり粘度の高い印象です。


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大根漬物。人参や青唐辛子の色彩が存在感を出しています。

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5分ほどでラーメンが到着しました!捞面とスープのシンプルな組み合わせです。麺そのものはいつも食べている云吞面と同じ極細の竹升面です。麺の下に猪油が敷かれているのが見えますね。


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さあ、麺を頂きましょう。持ち上げると、軽く縮れのある極細麺で、この料理のポイントである猪油との相性も良さそうです!一口食べてみます。

。。。ん?ん?あれ? 味が?無い?

気のせいかと思いもう一口、やはり塩味がしない様です。豚の油は香っているのですが。。

事態が呑み込めず色々と考えます。

 猪油捞面って元々こんな料理?いやいや、以前他の店で食べた時はちゃんと醤油だれが入っていた。

 じゃあ、この店はこういうスタイルなのかも。「自分の好きなように醤油で味付け下さい」ってこと?うん、そうかもしれない、と思い至り先程写真に撮った卓上の醤油をかけようとしましたが、あれ?無いぞ!

 そうだったんです。もうすぐ午後2時なので午前の部の仕事はもうすぐ上がり!と思い嬉しくなった店員のおばちゃんが気が早い事に片づけてしまったのです!

 まてまて、いくら何でも醤油を片付けたってことは、やはり今日の猪油捞面は異常で、配膳する前にかけるべき醤油だれをかけ忘れたんじゃ??? と、もはや平常心を完全に失ってしまいました(笑)。


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そうこうしているうちにサイドメニューで注文したワンタンが出てきましたのでとりあえず記念撮影(笑)。このまま味が無いラーメンを食べるのは嫌だったので、撮影後、店員の若いおにいちゃんに話しかけます。

「这个捞面没有味道。酱油也没有!(この麺味が無いです。醤油も無いです。)」

そうするとおにいちゃんは「ああ」と言った素振りで慌てもせず醤油を持って来てくれました。


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 店員のおにいちゃんが少しも動じない様子だったので、きっとこの店はこういうスタイルなんだ、という事に一度決め、持って来てくれた醤油をかけて頂きます。元々猪油捞面のたれは醤油味なので、適量かけると豚の油の香りも引き立ち、とてもおいしいまぜそばが完成しました。(でも本当にこれであっているのかどうか、内心まだ半信半疑です笑)

 更に、一緒にワンタンも頂きました。肉がたっぷり詰まっておりボリュームたっぷりでしたが、「猪油捞面味が無い騒動」のせいでいろいろ思いめぐらせているうち動転して、なんとワンタンの写真は初めの記念撮影以外取り忘れてしまっていました(すみません!)。


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中盤に差し掛かりラー油で味変します。同時に大根漬物をサイドに置いて一緒に楽しみます。汁なしの麺だとこれが出来るのが嬉しいです。この店の大根漬物の塩梅も程よく、ラー油の刺激と相まって猪油の美味しさを引き立ててくれます。


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という事で完食です!

このブログでは、普段は基本的に完食後の食器の写真は掲載しておりません。そもそも食べ終わった食器は見苦しいため、ひとさまにお見せするべきではない、という考えのせいもあるのですが、私にとって食べ終わった後の余韻に浸る時間が非常に大事で、それを阻害したくない為、食べ終わった後はレビューの事を忘れる様にしている為です。

 しかし今回は「味がない」トラブルで一気に気が動転し、完全にペースを乱されてしまい、余韻も何も無い状態に陥ってしまいました。すると何だか、最後の決めのショットが無いとちゃんと終われる自信が無くなってしまったため、敢えてフィニッシュ写真を撮影しました(笑)。ついては、今回は完食写真を掲載する事をお許しください。

 

総評 :今回は誠に申し訳無い気持ちで一杯です。こういうのは「中国あるある」でもあるのですが、やはりこの状態でサーブされるのが正常なのかどうかきちんと確認すべきでした。けれど「味が無い、醤油も無い」状況に完全にやられ、気が動転してしまいました。コシのある麺、大振りのワンタン、共に美味しかった事は確かですが、自分で醤油をかけた行為が正しかったのかどうか、私の責任で不明のため、今日の総合評価は「N/A」とさせて頂きます。今日はこんな記事なのに最後までお読み頂きありがとうございました。後日必ずリベンジで再挑戦し、この店はそもそもこういうスタイルなのか、店員さんが忘れたのかを明らかにした上で最終評価を行いたいと思います(笑)!

 

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