並んだり振り返ったり

中国・広州からラーメン、グルメレビューや一人暮らし料理のレシピなどの発信。

ラーメンレビュー(順徳魚麺) 郭胡魚面(仏山)

美味しさ :★★★☆

値段 :★★★

清潔感 :★★★★☆

サービス :★★★★☆

総合評価 :★★★★


今回は広州のお隣、仏山に足を伸ばしてみました。郭胡鱼面Guo2Hu2Yu2Mian4をレビューします。仏山広州市内から地下鉄で行ける程近いのですが、今回目指した順徳区という地区は、仏山市の中心部から相当南にあります。なので観光がてらにちょっと脚を伸ばしてというわけには行かず、路線バス乗り継ぎの一人修行旅となりました。太川さん、蛭子さんの辛さがよ〜く分かりました(笑)。

 

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店に到着。保利百合花園という大規模タワマン群の中に位置します。ちなみに、実際に行きたいと思われる方がいらっしゃらないとも限らない(?)ので、今回使用したルート、佛山祖庙からの乗継ルートをご案内しておきます。なお、中国で数字(路線番号)+路といえばバスの事です。

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利用交通機関:地下鉄広仏線→K807路→K335路→323路(4路線乗り継ぎ!)

所要時間:約2時間半!!

いや、初めは休日に仏山祖廟を観光がてらの軽い気持ちだったんです。距離も同じ市内だから知れてるだろうと。ところが調べて見ると結構果てしなく遠い。さてどうしようか?と一瞬考え、すぐに行くべし!と結論づけました。今回行かなければ2度と行けないかも知れない、せっかく得たチャンスは大切にしようと。でも途中で後悔の念が湧いて来そうになるのを何度も抑え、乗り継いでようやく辿り着きました。もう夕方です泣!

 

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気を取り直すためにまずは仏山祖廟の写真です。これは孔子廟ですね。


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さて、ラーメンレビューに戻ります。入口の扉を開け、調理場にいた女主人に「良いですか?」と聞くと、「お食事ですか?」と聞かれたので「はい」と答えると「お好きなところへどうぞ」と言われテーブル席へ。今回は午後4時という一番中途半端な時間だったため当然先客はなし。店内は完全冷房で清潔な雰囲気。写真からも清潔感が漂ってきますね。


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朝食の後何も食べていなかったため空腹で、肉入りにも惹かれましたが、ここはやはり招牌Zhao1Pai2=名物と記載のある「郭胡鲜虾鱼包鱼面Guo1Hu2Xian1Xia1Yu2Bao1Yu2Mian4」を注文します。ところで鱼面Yu2Mian4とは何だと思いますか?実は小麦粉の代わりに魚のすり身を使用して麺を打った仏山順徳の珍しいご当地麺なんです。メニューに作り方が書いてありますね。「上質の鲮鱼Ling2Yu2(川魚の一種)のすり身を100%使用し、数十にも上る工程を経ることで、滑らかで弾力がある、美味しく栄養満点の魚面が作られます」こんな説明書かれたら期待するなというのは無理ってもんです。初めての体験に期待が高まります!


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調味料チェック。左奥は塩、右奥が酢、左手間が白胡椒、その右が爪楊枝で一番手前の大きいのが辛味ペーストです。


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白胡椒はホールスパイス状でペッパーミルに入っている本格派ですね。こだわりを感じます。


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辛味ペーストはこんな感じ。かなり特徴的な黒っぽい色が攻撃的な味を連想させます。ここにもこだわりが感じられますね。


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そうこうするうちに5分ほどでラーメンが到着。上から見る限り白いスープの上に海老団子と海藻、ねぎ?、コーンが載っており、その上にパクチー胡麻が掛かっている様ですね。うん、美味しそうです。


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さあ、これが噂の魚面です!小麦粉では無く魚のすり身を使用しているためか、色は少し灰色がかっており、結構表面に凹凸があります。これはスープとの絡みが良さそうに見えます。また、かなりの太麺なので食べ応えが有りそうです。さあ、頂きます!

スープは魚の出汁が効いたあっさりスープですね、美味しいです。

肝心の麺に進みます。おー、見た目通り太麺で弾力があり食べ応えがあります。また、噛み締める度に魚の香りが口の中に広がり、文字通り体験した事の無い美味しさです!はるばる順徳まで来た甲斐があったな〜。


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エビ団子です。これの作り方もメニューに書いてありましたね。「鲮鱼Ling2Yu2のすり身を厚み約1mmになるまで薄く伸ばして薄皮を作り、その中に上質な海老を使用した海老のすり身を入れて作られた海老団子です」との説明。海老のすり身と魚のすり身を混ぜて作らずにわざわざ魚のすり身を薄皮にするなんて、物凄いこだわりです。さあ、食べてみましょう。


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断面に海老が一杯です!中の海老率が高くて嬉しい断面です、これもいけます!


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キャベツや海藻がたっぷり入っていて栄養バランスも良好ですね。

 

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さあ、辛味ペーストで味変を試みます。女主人が麺をサーブしてくれた時、「うちの辛味ペーストは自家製なので是非お好みで味わってみて下さい」と言いながら小皿を持ってきてくれていたので、小皿に取ってみます。

うーん?これは??一体何が入っているのか、見当が付きません(食べても分かりませんでした笑)。いずれにせよ色合いが素晴らしく、見るからに美味しそうです。

 


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スープに溶かしてみます。うんうん!見た目通り深みのある味でこのペーストは美味しいです。元々があっさりスープなのでこれで刺激が加わり美味しくなり、味変成功です。ただ、相当激辛なので入れ過ぎ注意です!


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かなり豪華なタワマンが立ち並ぶ一帯に店はあります。椰子の木が南国っぽくていいですね。

 

総評 :食在広東のメッカとも言える仏山市順徳で、これまで体験したことが無いラーメンを体験する事が出来て感激です。魚肉で出来た麺というと蒲鉾?なんてイメージしてしまいますが、蒲鉾の食感とは完全に異なり、しっかりコシも弾力もある食感に魚の良い香りが香って来る、そんな麺でした。あっさりスープにも魚のダシが出ており、具の主役だったエビ団子と連携し、この希少な麺を盛り立てていました。またこのラーメンに出会える事を祈って星4★★★★とします。

 

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