ラーメンレビュー(海鮮まぜそば) 蟹蠣麺道(上海)
美味しさ :★★★★
値段 :★★
清潔感 :★★★★
サービス :★★★
総合評価 :★★★☆
今回は上海に場所を移し、蟹蠣麺道(蟹蚝面道)という店をレビューします。私の大好物の蟹と牡蠣が両方味わえるらしく、期待を胸に訪問しました。
場所は上海中心部の長寧区昭化路240号。最寄駅は地下鉄3号線 or 4号線の延安西路駅か、2号線の中山公園駅ですが、いずれもやや遠いため延安高架路沿いに走る幹線バスの71路の定西路から行くのが便利と思います。そこから歩いて5分ほどで到着します。
12時過ぎに到着するとご覧の通り店の外まで行列が。少し外で待つことになりました。
5分ほどして中に入るとご覧の通りほぼ満席。12時きっかりにはお客さんが詰めかける人気店の様です。派手ではなく質素で清潔感のある店内ですね。
この店は中国デフォルトの先会計ですが、席が空くまで注文を取らないポリシーらしく、レジ前でまた待たされます。
ここで通常なら他の店を当たるところですが、メニューにある写真を見る限り味わってみない訳にはいかない事を悟り待つことを決めます。招牌=名物料理の蟹蠣麺がとてつもない迫力です!
待っている間メニューを見ているとドリンクメニューにOrion生啤酒=オリオン生ビールや角瓶の文字が。経営者は日本びいきなのでしょうか?
そうするうちに10分ほどしてようやく席が空き注文。ここは当然名物料理の蟹蠣麺67元を選択。トッピングに卤蛋=味玉2元を追加、席に向かいます。
ラーメンを待つ間恒例の調味料チェック。醤油、酢、蟹酢、ラー油の4種類でした。
ラー油はこんな感じ。美味しそうです(今回は使用しませんでしたが)。
また、待ち時間を利用して今回の主役である蟹について少し説明します。この料理に使われる蟹ペーストは「蟹粉」と呼ばれ、上海名物の高級食材です。「蟹粉」と言うと、「蟹を粉砕した蟹パウダー」を連想してしまいますが、違います。上海近郊に陽澄湖という湖があるのですが、そこで取れる蟹が「上海蟹」と呼ばれ、秋から冬にかけての上海グルメの代名詞ですのでお聞きになった事があるのでは無いでしょうか?この上海蟹を蒸し、身と卵巣・白子・蟹味噌などを全て取り出しペースト状にしたもの、これを蟹粉と言います。説明の通り非常に手間のかかる高級食材です!蟹粉を使った上海料理には「蟹粉小籠包」や「蟹粉豆腐」など、絶品料理が多いのですが、これについてはまた別の機会に…。今回はこの蟹粉をふんだんに使用した上に牡蠣をトッピングするという誠に贅沢な逸品、日本風に言えば「蟹粉と牡蠣の海鮮まぜそば」を堪能する!というテーマです!食べたくなって来たでしょ??
10分ほどしてラーメン到着!メニュー写真に偽りなく、蟹粉ソースの上に大振りの牡蠣がいくつも鎮座しています。興奮して来ました(笑)!
麺は中国で人気のある柔らか麺。これは予想通りでした。我々日本人は麺のコシを重視する傾向にありますが、中国人はコシのある麺を硬いと感じるらしく、日本の感覚からするとかなり柔らかい麺が主流です。私も当初は相当戸惑いましたが、慣れればこれはこれで結構美味しいです。
ちょっとピントがずれてしまいましたが牡蠣リフトです。かなり大振りで柔らかくジューシー、高品質な牡蠣です。夢中で食べてしまい個数をカウントし損なってしまいました。4個か5個だったと思います。
中から野菜もしっかり出て来ました。
味玉は日本人にも合う味で美味しかったです。
少し味に飽きて来たので蟹酢で味変です。蟹酢とは何ぞやと思いましたが甘みのある酢で、その名の通り蟹を食べる時に使うあれの様です。
蟹粉と牡蠣の二重奏を堪能でき、大大満足でした!
総評 :日本ではまずお目にかかれない贅沢なまぜそばです。日本でも高級中華料理店で蟹粉を出す店もあるので提供は可能でしょうが、これだけの蟹粉と牡蠣を使用すればおそらく5000円は下らないのでは無いでしょうか?67元と言えば約1000円であり、そういう意味では極めてリーゾナブルと言えます。
一方でラーメンとして考えると、硬さに関する個人的好みは別としても、麺の存在感を感じにくい組み合わせなのかな?と感じます。どちらかと言えば蟹粉牡蠣はご飯かビールと一緒にいきたい様な…(笑)→実際オリオンビールも置いてましたよね(笑笑)
いや、物凄く美味しい料理で、蟹と牡蠣が好き、という人には絶対満足して貰える、そんな絶品料理である事は保証します!
うーん、でもね、麺とスープと具と薬味、それと調味料などを駆使して五感で堪能するラーメンとしての醍醐味は感じ難かったかな、と。
長くなってしまいましたので今回はこの位にしましょう…。評価は悩ましいところですが、補足付きの星3.5★★★☆で!
補足:海鮮料理としては間違いなく星5つ★★★★★、ラーメンとしては星2.5★★☆。
【総合採点の採点基準】
★★★★★ :強力に推薦。わざわざ訪れてでも食べて見るべき名店。
★★★★ :推薦。近くにいるなら必食です。
★★★ :普通に美味しい。他にも選択肢はあるが一度試す価値はあり。
★★ :今一歩。近くにいても他の選択肢を探すべき。
★ :レビュー掲載を見合わせます(笑)
尚、この採点は私個人の味覚によるもので、あくまで参考として下さい。
このレビューがきっかけとなり、みなさんの好きなラーメン探しの一助となる事が出来れば幸いです。
ラーメンレビュー(ワンタン麺) 麗的麺家(広州)
美味しさ :★★★★☆
値段 :★★★
清潔感 :★★★☆
サービス :★★★★
総合評価 :★★★★☆
麗的麺家(丽的面家)は前回レビューした宝华面店と同様、地下鉄長寿路駅近くにあります。
生憎の小雨の中行ってきました。広州は日本と異なり春から初秋の間ずっと雨が多いんです。
店名の両脇に「麺家」と「焼味」って書いてますね。この店名物は麺だけではなく、チャーシューも有名らしく、二枚看板の様ですね。
11時過ぎで7割程度の入り。人気店の雰囲気です。
「麗的麺家は中国中央電視台の中国十大名麺に選ばれました!」と書いてありますね。
また、この店はどうやら香港正斗飲食集団の傘下の様で、香港のいくつかの店がミシュランガイドに掲載されたとの説明があります。
実は私が雲呑麺にハマったきっかけは、香港空港にある正斗集団の店で雲呑麺を食べた時、目からウロコが落ちるくらい美味しかった事がきっかけで、原点ともいえる正斗集団のお店という事で期待は高まります!
中国のラーメン屋さんは先に会計を済ますシステムが多いのですが、ここは香港系のためか日本と同様に後会計を取り入れており、まず席に案内されます。サービス点アップです。
正斗鲜虾云吞面のSサイズ23元を注文。
ラーメンを待つ間調味料チェックをします。
ラー油の代わりに辛みペースト、醤油、酢、胡椒に加え塩、大根漬物です。
辛みペーストはこんな感じ。私は本当はラー油の方が好みですが…
大根漬物です。
5分程してラーメンが到着。
スープは透明度の高い醤油味。麺は自家製の竹昇麺でご覧の通り縮れ麺です。この店もデフォルトはワンタンが見えないタイプですね。美味しそうです!
雲呑は前回の宝华面店よりは小ぶりですが、中に海老はぎっしりで美味しいです。Sだったせいか4つでした。
麺は縮れ麺でコシがあります。縮れているせいなのか他に秘密があるのか、最後まで伸びた感じがありません。良い麺です。
澄んだスープは旨みのあるスッキリスープ。香港正斗の味そのものです。上品で美味しいです。出来れば香港と同じラー油にして欲しかった(笑)。
大根漬物も甘めで美味しく、あっという間に完食!(Sサイズなので当然か…)
総評 :期待を裏切らない美味しい雲呑麺でした。香港で正斗の雲呑麺を食べると実はこの倍くらいしますので、香港に行かずしてこのクオリティの雲呑麺が食べられるのは嬉しいです。
味もサービスも優秀です。星4.5★★★★☆で。
尚、私は今日はそのあとの予定を考慮してお腹と相談しSサイズにしました。ご存知の方もいらっしゃると思いますが、香港系の雲呑麺のSサイズは本当に小さく、ご飯の茶碗みたいなお椀に入って来ます(笑)。なので、よっぽど少食の方でなければLサイズをオススメします!
【総合採点の採点基準】
★★★★★ :強力に推薦。わざわざ訪れてでも食べて見るべき名店。
★★★★ :推薦。近くにいるなら必食です。
★★★ :普通に美味しい。他にも選択肢はあるが一度試す価値はあり。
★★ :今一歩。近くにいても他の選択肢を探すべき。
★ :レビュー掲載を見合わせます(笑)
尚、この採点は私個人の味覚によるもので、あくまで参考として下さい。
このレビューがきっかけとなり、みなさんの好きなラーメン探しの一助となる事が出来れば幸いです。
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ラーメンレビュー(ワンタン麺) 宝華麺店(広州)
美味しさ :★★★☆
値段 :★★
清潔感 :★★★
サービス :★★★
総合評価 :★★★
第一回目のラーメンレビューです。
本場中国で、自分がお気に入りの雲呑麺を中心にラーメン、麺類のレビューを発信して行きます。
宝华面店は広州地下鉄1号線の長寿路からほど近く、恒宝広場というショッピングセンターの向かいにあります。
開放的で入りやすい入口でした。
注文したのは鲜虾云吞面=エビワンタン麺です。看板にも記載があり文字通り看板メニューの様ですね。値段は35元!一般的な雲呑麺の倍以上のイメージです。余程味に自信があるのだろうと思いつつ、期待して席につきます。
11時半頃でしたがお客さんは7割程度の入り。混んでいない店に名店なしの原則からすると合格点ですね。
調味料をチェック。ラー油、醤油、酢、胡椒、大根の漬物とオーソドックスな内容。と、1分も経たないうちにラーメン到着、速い!
広東省伝統、ストレートタイプの竹昇麺です。スープはやや色が濃く、少し濁りがある印象。コクがあって旨そうな外見。
デフォルト状態ではワンタンが見えない、オーソドックスで好きなパターンです。
レンゲで中を探ると、かなり大ぶりなワンタンが登場!
中身は海老が詰まってます。この大ぶりのワンタンが5つも入っており、さすが値段だけの事はある内容です。
スープは見た目通りコクがありました。油分が少し多めなのと、少し魚介系の出汁が効いている様にも思えました。ただ、歳のせいか最後の方は少しクドさを感じてきました。
麺は竹昇麺独特のコシがある極細麺。ただ、食べ進むうちに少し伸びてしまった感覚がありました。
付け合わせの大根漬物は丁度いい塩梅で美味しかったです。
ラー油は濃い目の色に唐辛子が沈んでおり、食欲をそそる出来でした。
大ぶりの海老ワンタンが5個入っている点、個性のあるコクのあるスープは特筆出来ますが、麺はもうひと工夫欲しいですね。
一度試す価値はあると思いますが、35元という価格を考えると★★★とします。
【総合採点の採点基準】
★★★★★ :強力に推薦。わざわざ訪れてでも食べて見るべき名店。
★★★★ :推薦。近くにいるなら必食です。
★★★ :普通に美味しい。他にも選択肢はあるが一度試す価値はあり。
★★ :今一歩。近くにいても他の選択肢を探すべき。
★ :レビュー掲載を見合わせます(笑)
尚、この採点は私個人の味覚によるもので、あくまで参考として下さい。
このレビューがきっかけとなり、みなさんの好きなラーメン探しの一助となる事が出来れば幸いです。
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よろしくお願いします
約1年前に中国広州に単身赴任で来ました。
既に大学生の子供がいるオッサンですが、コロナ禍をきっかけに、この歳になって初めてブログに挑戦してみようと、ふと思い立ちました。
出来るだけ、ゆるーく、ながーく、続ける事を目指します。
中国のこと、一人暮らしのことを中心に、今を生きる自分を書き留めていきたいと思います。