武漢式濃厚まぜそば(ラーメンレビュー・武漢熱干面)
美味しさ :★★★
値段 :★★★☆
清潔感 :★★★★☆
サービス :★★★
総合評価 :★★★
今回は、「中国10大ラーメン」のトップ3に君臨する、热干面Re4Gan1Mian4をレビューします。今回訪問するのは広州地下鉄3号線,5号線の珠江新城駅から徒歩3分に位置する汉泰丰老武汉小馆という店です。題名にも記した通り热干面(熱干面)とは武漢式のまぜそばの事で、やや見た目は四川省の担担面にも似ているのですが、こちらは胡麻ペーストがグイッと前に出てきて主張する味わいで、非常に濃厚な味わいとなっています。
尚、「中国10大ラーメン」に関しては、知ってる?「中国10大ラーメン」その① - 並んだり振り返ったりと知ってる?「中国10大ラーメン」 その② - 並んだり振り返ったりでご紹介していますので宜しければご覧ください。
それでは早速店に向かいます!
写真は「花城広場」という名前の公園です。ご覧の通り、広州タワーが良く見える立地にある広大な公園で、休日などは散歩や観光を楽しむ人でにぎわっています。この花城広場の地下に広がっている「花城汇」というショッピング街の中に店はあります。
店に入りメニューを確認します。どうやら真ん中列一番下にある三镇热干面San1Zhen4Re4Gan1Mian4 16元がスタンダードメニューの様なので、これを注文してみます。尚、「三镇」とは長江と漢江が合流する地点にある漢口、漢陽、武昌、これら3つの地区を指す言葉で、武漢市の中心部を意味します。
武漢市はアヘン戦争をきっかけに、上海や天津などと同様に列強(イギリス、ロシア、フランス、ドイツ、日本)の租界地が置かれた都市で、漢口はこの租界地が置かれた地区です。
店内は清潔で快適、休日の午後でしたがそれ程混んでなく、ゆったりと座ることが出来ました。
隣はいかつい兄さんたちが陣取っていました。。
調味料をチェックします。辛子調味料と大根漬物がまとめて置いてあります。近くにあった小皿に取って席に持ち帰りました。
すると間もなくラーメンが到着です。以前武漢訪問した際に本場の热干面は食べた事がありますが、それ以来の热干面ですね。このラーメンは胡麻ペーストの濃厚な味わいが特徴で、トッピングとしてはインゲン豆の漬物やたくあんの様な大根の漬物が乗り、いい味出してくれます。
キーとなる胡麻ペーストはどんぶりの底の部分に溜っているので、まずは良くかき混ぜ、麺全体にまんべんなく味を行き渡らせます。
では、頂きます。ご覧の通りコシのある太麺で食べ応えがありそうです。口に入れると、まずはやはり胡麻ペーストやラー油を中心とした濃厚な味わいが広がりますね!太麺ののど越しも魅力です。やはり、武漢名物・中国で3本指に入るラーメンだけの事はあります。
ただ、歳を取ったせいか胡麻の濃厚さが少し強調されすぎている感覚があり、さっぱりとした刺激を加えるために辛子調味料を少し加えてみます。
赤い辛子調味料を加えてかき混ぜると、予想通り口当たりがさっぱりし、くどさが薄れてくれました。この方がバランス良く、美味しく頂けます。
辛子調味料のおかげで、残りはあっという間にわずかとなりました。更に爽やかさを増すために、大好きな大根漬物をトッピングします。すると、大根漬物の酸味が胡麻ペーストの主張を和らげ、さらに味が引き立ちます。この味わいのまま完食です!
今回は中国10大ラーメンのベスト3に食い込む、武漢のご当地ラーメン「熱干面」をレビューしました。知ってる?「中国10大ラーメン」 その② - 並んだり振り返ったりでも紹介しましたが、地元武漢では至る所に熱干面専門店があり、かなり多くの人がそこで朝食を取っています。また、通勤途中に熱干面をテイクアウトして、歩きながら麺をすする若い女性なども多く、結構カルチャーショックを受けた記憶があります。
ただ、それももう3年以上前の話になりますので、新型コロナウイルスの震源地となった後の現在は、この文化がどの様になっているのか、興味深いところです。今回、とても濃厚な味わいを楽しめましたが、歳のせいか不覚ながら最後の方はすこしくどいと感じてしまいました。(もっと若い人なら丁度良いのかな?)星は3つ★★★としました。
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