並んだり振り返ったり

中国・広州からラーメン、グルメレビューや一人暮らし料理のレシピなどの発信。

ラーメンレビュー(客家式まぜそば) 客家飯(広州)

美味しさ :★★★

値段 :★★★★☆

清潔感 :★★★

サービス :★★★

総合評価 :★★★

 

今回は広州地下鉄3号線の石牌橋駅から徒歩3分に位置する、客家饭Ke4Jia1Fan3をレビューします。このブログを通じて出会い、このブログのサブメインテーマに昇格となった、「腌面」のレビューをします。腌面は中国の広東省江西省、台湾などに住む「客家」と呼ばれる人々の料理で、客家の街と言われ広東省の北東部に位置する梅州市のご当地ラーメンになります。客家というと少数民族と思われがちですがそうではなく漢民族で、歴史的背景により北方から南方に移り住んだ人々です。客家については、ラーメンレビュー(客家式まぜそば) 陳記三及第 棠石路385分店(広州) - 並んだり振り返ったりで少し詳しく触れていますのでよろしければご参照下さい。

今回の店は「客家飯」と名が体を表しまくりのわかりやすい店名ですね(笑)。それでは行って見ましょう。

ibird.hatenablog.jp


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地下鉄の駅を降り、横断歩道を渡ると交差点内に店はありました。駅から近いです。

 

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店頭の掲示です。「客家小食Ke4Jia1Xiao3Shi4」とは客家のファストフードという意味ですね。右上に招牌Zhao4Pai4=看板料理として腌面が記載されています。一番下には「我们的食材90%来自梅州」=当店の食材の90%は梅州直送です、と本場の味が強調されています。中に入ります。


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メニューを確認します。この店はレジというものがなく、作っている店員や配膳している店員を呼び止めてオーダーする必要があります。左側真ん中あたりにある「客家腌面&枸杞叶三及第」を注文しようとしますが、お昼時で皆忙しくて捕まえるのにやや手間取りました。外国人にとってはやや上級者向きの注文スタイルですね(笑)。なお、枸杞叶Gou3Qi3Ye4はクコの葉の事で、三及第San1Ji1Di4はこれも客家の名物スープです。クコの葉に豚肉を合わせ煮込んだもので、三及第という名前は中国の官僚登用試験である科挙の上位3名を意味する言葉から来ています。三及第の名前の由来に関してはラーメンレビュー(客家式まぜそば) 嘉応面粉厰(広州) - 並んだり振り返ったりで少し詳しく触れているので、よろしければご参照ください。


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何とか注文をすませ席に着きます。まずは調味料をチェック、左からニンニクペースト、辛味ペースト、酢の3種類とシンプル!しかもペットボトルと瓶そのままです。


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店内の様子です。広くはありませんがシンプルな店内です。お昼時とあってほぼ満席でしたが、丁度食べ終わり出る人がいたので運良くすぐに座ることが出来ました。


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席に着くと5分ほどでまず三及第が運ばれて来ました。むむっ、今回が3度目の三及第ですが、これだけアクが凄いのは初めてですね!アクがすご過ぎてクコの葉が部分的に見える以外は、スープの中身がよく見えません(笑)少し食べるのに勇気がいる外見ですね。


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濁ったスープから、出て来ましたね、豚モツです。柔らかくて美味しいです。


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豚の赤身肉。こま切れ肉ですね。


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クコの葉です。たっぷり入っていておいしいのですが、他の店よりも少し苦味を感じる気がします。クコの葉の前処理とアクの多さが関係しているのでしょうかね??


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さらに3分ほどしてようやく腌面が到着です!相変わらずこのルックスを見るとワクワクして来ます。


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腌面で標準的な少し縮れた中太ストレート麺です。口にすると、うん、美味しいです。

ただ、ややインスタント麺に近い食感ですね。もう少しコシかしなやかさのどちらかでもあったらなぁ、と感じてしまいました。


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やや麺の美味しさに物足りなさを感じてしまったので、早めに味変を試みます。腌面定番のニンニクペーストを投入し、刺激増しにします。はいはい、この味が欲しかったんです。ニンニクをベースに酸味と辛味と甘味を加えたソースが腌面によく合います。


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最後は更なる刺激を求め、辛味ペーストを追加します。よしっ、程よい辛さに食欲が刺激され、一気に完食となりました。

 

冒頭にも述べましたが、このブログがきっかけで出会った広東省のご当地ラーメン、「腌面」の3回目のレビューをお届けしました。腌面は日本のラーメンに通ずる様なコシのある中太麺が特徴で、この様な麺は実は中国では余り見かけず、貴重なまぜそばタイプのご当地ラーメンです。相棒となる三及第と一緒に食べるこのラーメンは格別で、いつも唸りながら食べています(笑)。今回はもう少し麺の美味しさが出せれば更に美味しくなると期待を込め、星3つ★★★とします。

 

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