ラーメンレビュー(ワンタン麺) 満庭面家(広州)
美味しさ :★★★★
値段 :★★★★
清潔感 :★★★★
サービス :★★★☆
総合評価 :★★★★
こんにちは。
南国と言われる広州も朝晩は暑さが和らぎ、少しずつ秋に近づきある今日この頃です。
今回はこのブログのメインテーマでもあるワンタン麺を、久しぶりにレビューします。
今回訪問したのはこのブログ常連の地下鉄1号線長寿路駅から徒歩約10分に位置する「满庭面家」と言う店です。それでは行ってみます。
店の外観はこんな感じです。こじんまりとした店ですが、黄色い看板が印象的ですね。通常見かけるこの手の店に比べて、小綺麗なところが好印象です。それでは入ります。
店に入り左側のレジでメニューをチェックします。毎回、まずは一番右上のメニューに注目しますが、この店は「金牌猪手面」が真っ先に書かれています。「金牌猪手面」とは、金牌=金メダルなどの意味なので、この店の看板メニューである事を指します。猪手Zhu1Shou3とは豚の手、すなわち豚の前足の事です。ちなみに豚の後ろ足は猪脚Zhu1Jiao3と言います。4本とも足だと考える日本語と前足は手だと考える中国語、この差も興味深いものがあります。
・・・話が少しそれましたが、だいぶ広東ローカルフードに慣れて来たとは言え、豚の前足はまだチャレンジングな領域です。ここは2番目に書いてあるこのブログ定番の「招牌鲜虾蟹子云吞面」(海老蟹子ワンタン麺)小12元を注文します。ここでいう招牌Zhao1Pai2も看板メニューという意味ですが、おそらく金牌は看板メニューの中でも最もおすすめとの位置づけなのだと思います。
注文を済ませ、店の奥の方に一つだけ空いていた席に陣取ります。ご覧の様に店は7分程度の入りです。なかなかの人気店ですね。
さて、調味料をチェックします。一番左の赤いのは爪楊枝、手前がラー油、後方左から酢、胡椒、醤油、チリソースです。ラー油の他にチリソースが置いてある店を結構見かけるのですが、皆さんどう使い分けているのでしょうね?私はラー油派なので基本ラー油しか使用しませんが。
ラー油はこんな感じです。もうどろっどろですね!大変期待できます(笑)
よく見ると調味料に並べて酒を飲みながら食べているおじさんも。なかなか良い雰囲気出てます!
5分ほどでラーメンが出てきました。少し濁りのある淡麗スープに、広州伝統の竹升面が顔を覗かせています。また、ワンタンが麺の下に隠れている「能ある鷹は爪を隠す」タイプのワンタン麺です。麺、スープ、ワンタン(を入れる位置)共に好みのタイプで、これは期待できそうです。
麺を頂きます。
竹升面伝統の少し縮れた極細ストレート麺で、期待通りです。コシもあり喉越しも滑らか、とても美味しい麺です!
また、スープは少し濁りのある見た目通り、あっさりしていながらコクのあるスープ。とてもバランスの良い組み合わせです。
麺を食べ進むとワンタンが顔を出して来ました。これは大ぶりのワンタンですね!個数は3つでしたが12元という価格を考えれば上出来でしょう。海老と蟹子の赤い色に心踊ります!
ワンタンを頂きます。豚肉と一緒に海老がプリッと入っており、味、食感共に相当レベルが高いワンタンです。いやー、このラーメンは美味しいです。
半分ほど食べ進んだところで先程のどろっどろラー油を入れてみます。おおっ!人さじ入れただけで結構良い色がついてきました。これは心してかからなければなりませんね(笑)。
ラー油の刺激も相まって、あっさりコクうまスープがさらに美味しくなりました。極細竹升面は一気に胃袋に収まり、最後に一つ取っておいた大ぶりワンタンを頂きます。大満足の一杯でした。
ご馳走様でした!
今回は久しぶりにワンタン麺のレビューをお送りしました。中国には10大ラーメンをはじめ、様々な種類のラーメンがありますが、やはりこの広東省のワンタン麺はその中でもお勧めできるラーメンだと思います。コシのある極細麺、あっさり淡麗スープ、大振りなワンタンなど、日本人の味覚にもぴったり合う一品だと思います。広州にはそのワンタン麺の店が沢山あり、大変幸せな環境にいるのだと再認識しました。
今回の満庭面家はそんな広州の中でも面、スープ、ワンタンのいずれも水準が高くバランスの良いワンタン麺を作る店だと思いました。値段が安いのも魅力ですね。
従いまして、今回は星4つ★★★★でお願いします。最後までお読み頂き、ありがとうございました。
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岸田屋インスパイアの肉豆腐、出来ました!(おつまみレシピ)
こんにちは。今回は肉豆腐レシピの第二回目をお届けします。
前回のレシピ紹介で、つゆが飲めるくらいのあっさり目の肉豆腐に挑戦しましたが、今回は永年の念願(オーバーですね)だった、世界一の居酒屋である岸田屋風の肉豆腐にチャレンジしてみましたので、紹介したいと思います。
メニュー名 :肉豆腐(岸田屋インスパイア)
調理時間 :30分(牛すじの下ごしらえ2時間を含まず)
材料(2人分)
牛すじ肉 200g
豆腐 半丁
長ねぎ 一本
醤油 大さじ5
酒 大さじ3
砂糖 大さじ2
茹で汁 1.5カップ
生姜 ひとかけ
牛すじ肉の下ごしらえ、豆腐の水抜きまでは前回の肉豆腐と一緒なのでおつまみレシピ 肉豆腐 - 並んだり振り返ったりをご覧下さい。
とはいえそれでは余りに不親切なので下ごしらえの概要を下記しますね。
1.牛すじ肉をたっぶりの水で5〜10分茹で、灰汁を出す。
2.肉を湯から上げ、食べやすい大きさにカットする。長葱の青い部分、生姜適量と一緒に弱火で2時間ほどじっくり煮込む。
3.豆腐はキッチンペーパーで包み電子レンジで3分程加熱した後、重しを乗せ5分ほど置き水分を出す。
牛すじ肉とお好みの大きさに切った豆腐、薄切りにした生姜を鍋に入れ、肉を煮込んだ茹で汁と醤油、酒、砂糖を入れ弱火で20分ほど煮込む。もちろん煮込み時間は長い方が味が馴染んで美味しいと思います。また、茹で汁は牛すじ肉から出たコラーゲンが溶け込んでおり、写真の様にコクがたっぷりのスープになっています。今回のレシピではこのコラーゲンのコクを前面に出すため、前回使用した鰹出汁は使用しません。
豆腐につゆがの味が染み込んだら火を止め、斜め切りにしたネギを投入する。
尚、レシピ上の分量は長葱一本としていますが、このレシピは葱のシャキシャキ感が重要なので写真は今回食べる一人分の量だけです。
葱にサッと火を通したら出来上がり!
尚、この料理は最後の葱の扱いが重要です。ポイントは下記2点
①盛り付けた時の彩りを出すため、長葱の青い部分も大胆に入れる。
②葱を入れたらサッと火を通すだけで煮込まない。葱のシャキシャキ感をしっかり残すのがポイントです。
牛すじ肉のコラーゲンと醤油と砂糖がハッキリと味を主張して来るので、このつゆとシャキシャキ葱が丁度いいバランスになります。
お皿に盛り付け、さあ呑みましょう!
辛子を添えると更に気分が盛り上がります。
前回の飲めるくらいのつゆとは異なり、牛肉のコラーゲンが溶け込んだ甘辛醤油味はパンチがあり、アテにぴったりの味わいです。
岸田屋ファンの方、外見上の再現度はかなり高められたと思っていますが、如何でしょうか?味の方は…何ぶんもう一年以上訪問出来ていないので、記憶を頼りに追い込んでみたつもりではありますが、最近記憶力の低下も見られるため(笑)どれだけ近づけたか…
日本への渡航がまた出来る様になり、次回訪問が実現した時に時に答え合わせしてみたいと思います!(まだまだ先の事になりそうですが)
あの有名な行列に並ばなくても食べられるこの肉豆腐、気になった方は是非試してみて下さい。
尚、この料理に合わせるのは、私は芋焼酎ロック一択ですが(笑)、もちろんビール、日本酒にも合います。
今回も最後までお読み頂き、ありがとうございました。
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PCR検査結果が即日判明しました
おはようございます。
2日連続朝から失礼します。
昨日の朝突然防護服の人々が部屋に来襲し、冷や汗を書いたのは今日、突然PCR検査が・・・ - 並んだり振り返ったりでお知らせした通りです(笑)。
さて、その検査結果は即日出ました。
さすが中国、早いです!
第一報は夕方6時頃、不動産会社の人からの連絡です。
但しまだその時点ではマンション全員の結果が出ていなかったので正式な報告、外出許可はお預けとなりました。
その後、夜10時台にはスマホのアプリ上に検査結果=陰性が表示され、ホッとひと安心です。
そして、マンションからの正式な発表は夜12時過ぎ、不動産会社からの連絡は翌朝早朝でした。
ところで、これらの画面はいずれも今米中貿易摩擦でトランプ大統領が米国企業との取引の禁止を決めたテンセントのSNSアプリ、WeChatの画面です。
今中国では、中国で活動する全ての人の健康状況は、このWeChatやアリババのAlipayといった決済アプリ上のQRコードによるHealth Code(健康码Jian4Kang1Ma3)で管理されています。例えばこんな感じで、現在の健康状況に問題が無いことをQRコードで表しています。
日本人が発明したQRコードが異国でここまで活用されているという事は少し誇らしい思いになると同時に、我が日本も中国に負けちゃいかんという気持ちになります。
更に、スマホの通信記録からそのスマホの持ち主が過去どこに移動してどこに滞在したかを証明する機能があります。ホテルに宿泊する時はこれを提示し、直近で要注意地域にいなかったことを証明しないと泊めてもらえません。厳しいですが、むしろ安心?
いやむしろこういう行動が全て把握されていることがちょっと怖いんですよね。慣れましたが。
というわけで昨日朝の突然の防護服軍団の到来から1日で無事にPCR陰性が判明し、今日は朝から普通に出勤しています。これから広州空港に行き中国国内出張に参ります。
空港で面倒な事にならなければ良いなぁとやや不安ですが、PCR陰性結果があるので大丈夫でしょう。
それでは行って参ります!
・・・ところで、トランプ大統領の取引禁止令が正式に発効すると、iPhoneでWeChatが使えなくなる?なんて事も言われていますね。同盟国として米国を応援したいとは思いますが、WeChatが使えなくなったら困るなぁ、実際。どこにも行けなくなるかもしれません。
一方でこの便利さと引き換えに個人情報がダダ漏れという事実はあるわけで、この負の部分は中国に限った事ではありません。一人一人がこの事をよく考える時期に来ているのだと私は思います。
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今日、突然PCR検査が・・・
おはようございます。
今朝、朝食を取っていたら朝っぱらから部屋の呼び鈴が・・・
何だろう?普段こんな時間に人がくることないのに。。。
怪訝に思いながらドアを開けてみると
そこには防護服を着た人が!
日本語担当のお姉さんが「今朝警察から要請があって、このマンション全員PCR検査必要です」と説明してくれましたが、まだ事態が把握できません。
「ひょっとして誰か感染者が?」と質問しましたが「そうでは無いですが皆さんお願いしています」との事で???です。
何はともあれ人生初のPCR検査です!どんな検査を行うのかと思えば、綿棒のようなもので喉を優しく拭き取られた感じ?
思ったより簡単で拍子抜けでした。
中国は日本より一足早くPCRは受け易くなっていたので、早く受ければ良かったなぁ、と純粋に思いました。
尚、まだこの時点では出勤する気満々でしたが、よく考えればそんなはずもなく、今日一日PCR検査の結果が出るまで自宅軟禁との通告が😭。今日は月初で会議などがあるため事務所にいる予定だったのでテレワークで何とかなりそうですが、出張だったら何かと大変だったところでした。
しばらくするとこのようなメッセージが不動産会社から来ました。どうやら最近帰任した日本人が日本で陽性反応が出たとの事。これは大変です!
ともあれようやく状況が把握出来たのでホッと一息です。
・・・とはいえ、いざ判定を待つとなると人間急に不安になって来ます。今は咳も出ないしだるくもないし、マスクは着用して手洗いも怠らない普段の生活でコロナ感染を心配することなど無かったのですが、同じマンションとなると急に現実味を帯びて来ます。エレベーターで接触したりしていないかなぁ?ん?気のせいか熱っぽい感じ?おいおい大丈夫か?>俺(笑)
不安になって体温を測ると、36度も無く低めの平熱でした… ホッとひと安心です。
しかし日本に帰国してから発症した人の情報まで把握し、こんな迅速な対応が出来るのはさすが中国だなぁ、と思いました。
日本ではここまで出来ないんじゃ無いでしょうか?独裁体制で色々と問題も多い国ですが、この辺りは見習う部分じゃ無いのかな?と思います。
私は、今日は一日陰性を祈って在宅勤務で頑張ります。
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ラーメンレビュー(広東式魚介ラーメン) 劉福記(広州)
美味しさ :★★★★
値段 :★★★★
清潔感 :★★★☆
サービス :★★★☆
総合評価 :★★★★
今回は広州地下鉄6号線の北京路から徒歩5-6分に位置する「劉福記」をレビューします。今回利用した駅の名前の由来となった「北京路」ですが、この付近は広州市の古くからの繁華街であり、「北京路歩行街」という歩行者天国など、今でも賑わいのある地区です。それでは向かいましょう。
店に到着しました。外に面した厨房、オープンな入り口は伝統的・庶民的な雰囲気が満載で好感が持てます。厨房のガラスには看板メニューが3つ紹介されていますね。看板メニューのチェックは大事なのでよく見て見ましょう。「招牌四色粉」「炸酱捞面」「爽滑猪肠面」。このうち、「炸酱捞面」は肉味噌ラーメンで、いわゆるジャージャー麺、「爽滑猪肠面」は豚モツラーメンの様です。では、一番大きく紹介されている「招牌四色粉」とは何でしょうか?粉というからには米粉でできたライスヌードルというのは分かるのですが、写真を見る限りその上にたくさん具が乗っています。おそらく4種類の具が乗ったライスヌードルかな?などと考えながら店に入ります。
店を入ってすぐ右側のメニューを確認します。
やはりメニューそのものに「招牌」=看板、と銘打っている「招牌四色面/粉」が左上に来ていますね。初めての店では左上のメニュー注文が鉄則ですので、迷わずこれを選ぶことにします。でも少し迷った点があります。
この店では面=小麦粉の麺、粉=米粉の麺、両方とも出す様ですが、メニュー上では面=小麦粉の面が先に書かれており、標準メニューの扱いになっています。一方で先程の店頭の看板メニュー紹介によると「招牌四色粉」が紹介されていました。どちらにすべきか迷いましたが、やはり店頭で広く謳っているメニューを食べるべきと思い、ライスヌードルの「招牌四色粉」13元を注文します。
店内の様子です。6〜7分の入りといったところでしょうか?居心地としてはこれくらいが丁度良いです。
壁にも「招牌四色粉」の写真が飾られています。よっぽど自信があるのでしょうね?期待が膨らみます!
調味料チェックをします。ラー油と酢と醤油、いたってシンプルです。
ラー油はこんな感じ。かなり濃厚で黒いです。期待出来る外見ですね(笑)。
3分ほどで料理が運ばれて来ました。
ほーこれは、初めて体験する感覚です。「四色」の名前の通り、4種類の具が見られますね。まず一目で判別できるのは魚の皮ですね。恐らくこれは魚の皮を揚げたものでしょうか?それと白い球状のもの、黒い球状のもの、あとは正体不明のしわしわのもの(笑)!食べながら確認して見ましょう。
まず、麺を確認します。
中国では良くお目見えする米粉を使ったライスヌードルです。ベトナムのフォーなどとほぼ同じものです。
また、私はいつもこれを食べるたびに思い出すのは「きしめん」です(笑)。形状が近いせいか結構食感がにているんですよねぇ。
私は個人的には小麦粉を使用した麺の方が味や食感の点から好きなのですが、このさっぱりした食感はたまに無性に食べたくなる時があります。
因みにこの店の「粉Fen3」は少し太めに作られており、今日の気分も相まってかなり美味しいライスヌードルだと感じました。
次に黒い球体を食べて見ます。色合い的にはつみれか肉団子か?という感じですが
これは肉団子、恐らく牛肉の団子=牛丸Niu2Wan2ですね。コクがあって美味しいです。
続いて白い球体も頂きます。
ああ、これは魚のすり身の様ですね。広東地方では鱼蛋と呼ばれるものです。ちなみに鱼蛋Yu2Dan4とは「魚の卵」という意味なので、はじめは「たらこ」の様なものを想像してしまったのですが(笑)、実際には魚のすり身の団子という事が分かり、何だか拍子抜けした様な記憶があります。
さて、次に一番謎が多い「正体不明のしわしわのもの」に行きます(笑)。
見たところ、湯葉の様なものに何かが包まれているようですが・・。
口にすると、うん、やはり外側は湯葉の様ですね。中身は何でしょうか?恐らく肉だと思いますが、魚の香りがする気もします。。あと、ネギの様なものも入っていますね。ちょっと完全に中身を判別出来ませんでしたが、美味しかったです!
最後に魚の皮を頂きます。中国語でもその名の通り鱼皮Yu2pi2といい、魚の皮を揚げたものです。広州では結構魚の皮を料理して出されることも多く、どんなものでも美味しく食べる広東省の伝統を感じますよね。この魚の皮、臭みなど全く無く、パリッとして本当に美味しいです。
と、具沢山のラーメンをここまで夢中で食べて来ましたが、もう残りも少なくなって来ています。この辺で先程チェックした、真っ黒で期待出来るラー油を試してみます。スープに入れるといい色を出してくれますねぇ。
また、スープをよくご覧いただくと少し脂が浮いているのがお分かりでしょうか?どこかで見覚えありませんか?そうなんです。日本の天ぷらそばのつゆが天ぷらの衣で旨みと甘みを増す様に、この麺も先程紹介した4種類の具のおかげで、いい具合に脂が染み出しコクと旨みが出て来ています。食べ始めの頃はあっさりスープと思って食べていましたが、現在は旨みたっぷりのコク旨スープに変貌を遂げています。この料理を注文して正解でした!
そのコク旨になったスープにラー油を溶かして頂きます。お、やはり期待通りラー油がいい仕事をしてくれ、程よい刺激が心地よいですね。このスープが病み付きとなり、一気に完食です。
今回は、広東式魚介ラーメンとも言える「四色粉」を紹介致しました。
本文で述べた通り、通常はライスヌードルの「粉」ではなく、小麦粉の「面」を好んで食べる私ですが、今回は「粉」にして大正解でした。ライスヌードルにしたことで4種類の具とあっさりスープが織りなすコク旨スープが、あっさり食べられるライスヌードルにしっくり寄り添い、美味しいラーメンを完成させていました。
尚、「面」と「粉」の区別については、以前ラーメンレビュー(牛もつラーメン) 西関明記腸粉(広州) - 並んだり振り返ったりで触れていますので宜しければご覧下さい。
バランスの良い味わい、味の変化を楽しめ、さらに日本の天ぷらそば(しかも立ち食い)を少し思い起こさせてくれたこのライスヌードル、星4つ★★★★と致します。
今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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武漢式濃厚まぜそば(ラーメンレビュー・武漢熱干面)
美味しさ :★★★
値段 :★★★☆
清潔感 :★★★★☆
サービス :★★★
総合評価 :★★★
今回は、「中国10大ラーメン」のトップ3に君臨する、热干面Re4Gan1Mian4をレビューします。今回訪問するのは広州地下鉄3号線,5号線の珠江新城駅から徒歩3分に位置する汉泰丰老武汉小馆という店です。題名にも記した通り热干面(熱干面)とは武漢式のまぜそばの事で、やや見た目は四川省の担担面にも似ているのですが、こちらは胡麻ペーストがグイッと前に出てきて主張する味わいで、非常に濃厚な味わいとなっています。
尚、「中国10大ラーメン」に関しては、知ってる?「中国10大ラーメン」その① - 並んだり振り返ったりと知ってる?「中国10大ラーメン」 その② - 並んだり振り返ったりでご紹介していますので宜しければご覧ください。
それでは早速店に向かいます!
写真は「花城広場」という名前の公園です。ご覧の通り、広州タワーが良く見える立地にある広大な公園で、休日などは散歩や観光を楽しむ人でにぎわっています。この花城広場の地下に広がっている「花城汇」というショッピング街の中に店はあります。
店に入りメニューを確認します。どうやら真ん中列一番下にある三镇热干面San1Zhen4Re4Gan1Mian4 16元がスタンダードメニューの様なので、これを注文してみます。尚、「三镇」とは長江と漢江が合流する地点にある漢口、漢陽、武昌、これら3つの地区を指す言葉で、武漢市の中心部を意味します。
武漢市はアヘン戦争をきっかけに、上海や天津などと同様に列強(イギリス、ロシア、フランス、ドイツ、日本)の租界地が置かれた都市で、漢口はこの租界地が置かれた地区です。
店内は清潔で快適、休日の午後でしたがそれ程混んでなく、ゆったりと座ることが出来ました。
隣はいかつい兄さんたちが陣取っていました。。
調味料をチェックします。辛子調味料と大根漬物がまとめて置いてあります。近くにあった小皿に取って席に持ち帰りました。
すると間もなくラーメンが到着です。以前武漢訪問した際に本場の热干面は食べた事がありますが、それ以来の热干面ですね。このラーメンは胡麻ペーストの濃厚な味わいが特徴で、トッピングとしてはインゲン豆の漬物やたくあんの様な大根の漬物が乗り、いい味出してくれます。
キーとなる胡麻ペーストはどんぶりの底の部分に溜っているので、まずは良くかき混ぜ、麺全体にまんべんなく味を行き渡らせます。
では、頂きます。ご覧の通りコシのある太麺で食べ応えがありそうです。口に入れると、まずはやはり胡麻ペーストやラー油を中心とした濃厚な味わいが広がりますね!太麺ののど越しも魅力です。やはり、武漢名物・中国で3本指に入るラーメンだけの事はあります。
ただ、歳を取ったせいか胡麻の濃厚さが少し強調されすぎている感覚があり、さっぱりとした刺激を加えるために辛子調味料を少し加えてみます。
赤い辛子調味料を加えてかき混ぜると、予想通り口当たりがさっぱりし、くどさが薄れてくれました。この方がバランス良く、美味しく頂けます。
辛子調味料のおかげで、残りはあっという間にわずかとなりました。更に爽やかさを増すために、大好きな大根漬物をトッピングします。すると、大根漬物の酸味が胡麻ペーストの主張を和らげ、さらに味が引き立ちます。この味わいのまま完食です!
今回は中国10大ラーメンのベスト3に食い込む、武漢のご当地ラーメン「熱干面」をレビューしました。知ってる?「中国10大ラーメン」 その② - 並んだり振り返ったりでも紹介しましたが、地元武漢では至る所に熱干面専門店があり、かなり多くの人がそこで朝食を取っています。また、通勤途中に熱干面をテイクアウトして、歩きながら麺をすする若い女性なども多く、結構カルチャーショックを受けた記憶があります。
ただ、それももう3年以上前の話になりますので、新型コロナウイルスの震源地となった後の現在は、この文化がどの様になっているのか、興味深いところです。今回、とても濃厚な味わいを楽しめましたが、歳のせいか不覚ながら最後の方はすこしくどいと感じてしまいました。(もっと若い人なら丁度良いのかな?)星は3つ★★★としました。
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新幹線での「ポケットシウマイ」は格別(レシピ:崎陽軒インスパイア焼売)
このブログでは、中国広州で単身赴任中のサラリーマンが、コロナ禍の影響で家族と離れ異国の地で大好きな居酒屋にも行けず会社にも行けずただ悶々と過ごす巣篭もり生活が長引く中で、「美味しいものが食べたい!」という本能に突き動かされ、突如料理に目覚めてしまった記録を、レシピとして発信して行きます。
今回は中華料理シリーズ、「焼売」のレシピを紹介します。実を言うと私は日本にいた時は崎陽軒のシウマイ(シュウマイじゃなくてシウマイなんですよね!)の大ファンで、新幹線で出張する時など、必ず6個入りのポケットシウマイを買って乗り込んでいました(笑)。現在は中国、それも食在広東の広東省に住んでいますので、いくらでも本場の焼売を食べるチャンスがあるのですが、やはり新幹線で食べたあの香り、味わいが忘れられず、自分で作ってみる事にしました。
メニュー名 :崎陽軒インスパイア焼売
調理時間 :40分(干し貝柱を戻す時間は含まず)
材料(約20個分)
豚ひき肉 200g
干し貝柱 30g
たまねぎ 1/2
砂糖 小さじ2
塩 大さじ1/2
胡椒 小さじ2
片栗粉 小さじ1
グリーンピース 20
焼売の皮 20
材料写真
干し貝柱を一晩水に浸し戻しておく
戻した干し貝柱を戻し汁ごとフライパンに入れ中火で加熱する。
戻し汁の旨味も逃がさぬよう、また焦がさぬように煎り、写真の様に水分が無くなったら火を止める。
豚ひき肉を塩と一緒にこねる。粘りが出てまとまるまで、まずはひたすらこねる。
ひき肉がまとまったら、みじん切りにした玉ねぎに片栗粉を和える。
先程調理した干し貝柱と砂糖、胡椒を加えひき肉と一緒にこねればタネが完成。
まな板などの上にタネを20等分する。
焼売の皮を上からかぶせ、タネに密着させる。
皮ごとタネを持ち上げ、隙間が無いように形を整える。
平らな容器の上で更に形を整えながら並べていく。
グリーンピースをトッピングする。この際タネの中の方まで押し込まないと蒸した後落ちたりするので要注意。
蒸し器に並べる。ちなみに中国では写真の様な蒸し器が数百円程度で手に入るのでとてもありがたいです。雰囲気も出ますし(笑)。
蓋をして10分ほど蒸したら出来上がり。美味しそうに蒸しあがっています!
熱々のうちに皿に取り、醤油と辛子を付けて頂きます。味付けは砂糖と塩だけ!胡椒でスパイスを効かせていますが、生姜すら入れないシンプルな味わいです。
口に入れると貝柱の強力な旨味が口いっぱいに広がり、「あの味」が鮮やかに蘇って来ました。コロナで家に帰れない事もあり、何だか目頭が熱くなります、この味には。
更に、駅弁の状態を再現するため、冷ましてから食べてみます。うーん、この焼売は冷めても美味しいです。いやむしろ冷めた時の方が美味しいかもしれません。懐かしい感動がよみがえり、すごい満足です!
この料理は缶ビールと一緒に頂きましょう。一気に新幹線の中の臨場感が出てきますよ(笑)。
尚、さすがに20個は一人で食べ切れませんので、残った分は蒸した状態で冷凍保存をしました。こうすればもう一度蒸すか電子レンジなどで温めれば、蒸し立ての美味しさをいつでも味わうことが可能です。是非お試し下さい!
それでは、最後までお読み頂き、ありがとうございました。
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